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「……早々何してんのお前」
「拘束される鬼ってエロいかと」
「どんなイメージ映像だよ」
濡れた髪もそのままに、風呂上がりのまま寝室に連行されたかと思えば、手近にあったフェイスタオルで手首を縛り上げられ、ベッドの上に転がされた。
呆れてため息しかでてこない。
「お前な……喉渇いてるし、これ外せ」
簡単に外れるかと思いきや、身体を使って手首を動かしても全く外れる気配がない。
「おい、本気で縛るんじゃね……っ」
前触れもなくハルの舌が内股を這い、ビクリと身体が跳ねた。ハルの舌先はそこからトラ柄パンツ越しに陰嚢を掠め、陰茎の裏筋を伝い、先端にキスを落とした後、今度は脇腹を上ってくる。
「あっ、やめ、そ……」
「感じ易いな省吾は」
「くすぐったいんだばか!」
脇の下を犬みたいに執拗に舐めるハルに若干興奮してしまう。
「変なとこ舐めてんじゃねぇっ……」
「変なとこなんてひとつもない、省吾の身体は全部可愛い、全部舐めたい、全部俺のものだ……」
微笑むハルはどこからみても良識あるイケメン顔なのに、発する言葉は完全に変態だ。
ハルの舌は胸の先からへそに向かって滑り降り、盛り上がった俺の息子をパンツの上から口に含み、ちゅうと吸い上げた。
トラ柄パンツなんて全然趣味じゃないっていうのに「似合う、可愛い」と連呼されて羞恥すぎる。
「……愛おしげに眺めるな変態」
「やっぱり脱がしちゃうの勿体ないな、似合い過ぎる……はあ。ゾクゾクする」
「似合ったとしても全く嬉しくねぇよ! てかもうむしろ脱がせ」
もう多分そっちの方が恥ずかしくないし、この状況。
「脱がすのやめた」
「なっ……あっ」
腰を高く引き上げられて、両脚をハルの肩に担がれた。俺の股間に端正な顔を押し付けて、パンツの上から俺の息子を熱心に舐め上げるハルの姿が丸見えで、恥ずかしさに全身が熱くなる。
「省吾のここ、布越しなのにトロトロが滲み出てる。美味しい」
「うるせぇもう黙れ変態、お前の……ふ、あっ」
ベッドに腰を降ろされて安心したのは一瞬で、直後、突然腹の上にドロリとぬめった液体が垂れ落ちてきた。
「冷てっ、突然ローション垂らすんじゃねぇよ!」
「ごめん、手の平で温める時間も惜しかった」
ハルの手がそれを引き延ばし、親指と人差し指の腹で胸の尖りを弄り始めれば、身体はチリチリと疼きはじめ、勝手に吐息が漏れていく。
「ん……はぁ……あ」
「省吾、こっち、きつそうだね……こんなに勃ちあがっちゃって」
すっかり勃ち上がった息子をパンツ越しに擦り上げられて、思わず腰を浮かしてしまう。
「っ、だからもう、脱がせって」
「駄目」
でた、ハルの口癖。
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