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「省吾、気持ち良すぎて困る……力抜いて」
腰を引き上げられ両足は肩に担がれて、こっちはもう力加減もなにも出来ない。
「無理っ……くっ……はっ、気持ちい……」
「省吾……俺も」
ズンと最奥まで貫かれ、身体が大きく揺れる。そこから間髪入れずに何度も突き上げられ、俺は身体を揺さぶられながら、何度も声を上げた。
「省吾、……省吾」
ハルが俺を見つめている。
こんなに今ひとつに繋がっているのに、まだお前は、不安そうな顔をするのか。
俺はどうしたらいいんだよ。
どうしたらお前を……。
腰が砕ける程に突き上げられ、白濁を放った俺を抱きしめながら、ハルもまた俺の中で熱を放ち、それからハルは俺を抱きしめ続け、何度もキスを繰り返した。
◇◇◇
風呂場でやっとトラ柄パンツから解放されたと思いきや、その場で更に突き込まれ、再びベッドに戻った頃には直ぐにでも眠りたい程に疲れ果てていた。
最初から最後までやりたい放題のハルは今、今度は俺の身体にべったりとへばりついている。寝苦しくて寝れたもんじゃない。
全く、毎度ハルの暴走に付き合ってたら本気で身体がもたないなとため息をつけば、更に擦り寄られた。
「省吾、寝る前に聞いてほしい事があるんだ」
「……なんだよ」
寝させる気があるならもう少し離れて欲しい。
「今の俺は幸せでいっぱいなんだ」
「そりゃあんだけすき放題やったら幸せだろーよ」
「省吾と一緒に暮らし始めて……」
俺の突っ込みは空気を吸うようにスルーされた。
「毎日一緒に眠って、旅行も行って、クリスマスも、年末も、お正月も……節分も。ふたりで過ごす時間が幸せ過ぎて、いっぱいなんだ」
「はいはい……」
「でも時々突然、不安になる……」
俺を抱きしめるハルの両腕に力が入る。
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