第4章 人気者の恋愛事情?

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それ。好きだよね。その顔分かりやすい。素直か! そう思って、つられるように私も笑った。 家に帰ると、何故か滋がうちにいてキッチンでアイスティーを出していた。 「おお、おかえり」 「いや、おかえり…じゃなくて。なんでうちにいるのよ。んで、勝手にアイスティー飲むな」 「アイスある?お、あったあった!おばちゃん相変わらずハーゲン好き!抹茶、いただきっ!」 「滋…!」 アイスを二つ出して持ってきて、ダイニングで私に一つ差し出すと、 「最近あんま話してなかったからさ。どう?友達できた?最近同じ女の子と帰ってるだろ?あれ?友達?可愛いよな」 と言って椅子を引いて座ると、私はため息をついて椅子を引いて、まだ制服のままなのにとりあえずアイスを食べた。アイスに罪は、ない。 「梶原さんね。梶原萌梨。明るくて素直な女の子。最近話せるようになったの」 「そうそう。梶原さん。俺も話せるかな」 「それが目的で来たの?じゃ、教室にくれば?」 「え?行ってもいい?」 滋が嬉しそうな笑顔で身を乗り出してきた。 「なんか、無邪気な笑顔だよね。話してみたいと思ってんだ」 「ふぅん。まぁ、止めないわ。お好きにどうぞ」 私はそう言って微笑むと、滋はニコニコして抹茶味のアイスを食べながら、私が食べているバニラアイスを見た。
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