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「ベビーバス」
真っ暗な部屋の中
ベビーバスで私は眠る
時間は流れゆくものだ
どんなに大切にしていても
時は流れすぎてしまう
それは時に痛みにも救いにもなる
だからこそ大事なものを大事にできる人でありたいし
幸せであることが幸せなのだと気がつける人で
大切にできる人でありたい
役割を果たしたベビーバス
最後の思い出にそこで眠る
光の粒に見守られ
現実と夢の狭間でまどろむ
温かい
思い出の波に飲まれ
静かに涙を流していた
思いが詰め込まれた幼い私の世界の一部
私は愛されていた
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