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「お酒を飲んだところまでは…記憶があるのですが…」
それ以降の事は一切覚えていないらしい。
「そうか…。頭痛は?具合が悪かったりするのか?」
「いえ、特には」
具合は至って快調だ。
「問題ないなら飯を食え。早くしないと冷める」
「そうですね…では」
頂きますと両手を合わせたところで、外が騒がしくなった。
「何だ…?」
レグエンシスは窓から外へ出ていく。
「あっ、待ってください」
ルシーダもその後を必死に追った。
村の入り口まで行くと、騒ぎの原因が直ぐに解った。
「うわぁ!」
「上からなんてセコいじゃねぇか!」
「魔物!」
鳥型の魔物が数体、上空を旋回していた。
男たちを捕まえようとしてか、急降下をしては爪で攻撃をしてくる。
「レグエンシス!ルシーダを連れて下がってろ!」
「アバド…!」
「これでも俺達は魔物討伐の経験だってあるんだぜ?」
自慢気に語るも、笑みはひきつっていた。
「二日酔いの奴が見栄を張るな。先程から誰の攻撃も魔物に当たっていないぞ」
魔装具をカタナに変える。
「仕方がないだろー!飛んでる奴なんて相手にしたことねぇんだからよ!」
「飛んでいるから何だ?…手本を見せてやる」
「レグ!?」
レグエンシスはごみ箱等を踏み台にし、近くの家の屋根に飛び乗った。
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