莫連女(バクレンオンナ)戦記~凶悪少女団 VS 大東京男組

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(あらすじ)  2020年、貧富の格差が広がった日本。 治安悪化の影響か、若い女性が次々と 行方不明になる事件が東京で多発していた。  東京、豊島区の池袋に、それぞれ家庭に 問題を抱え、高校も中退した行き場のない 3人組、藤田ナオキ、飯島ヒサオ、 白石カオルがいた。  彼らは自分たちの親や大人に対する 不満のはけ口と、苦しい生活の足しに する「お金」のため、3人組の紅一点、 白石カオルの美貌を「フル活用」し、 東京池袋北口のラブホテル街を根城に、 出会い系サイトを使って「おやじ狩り」を する日々を送っていた。  ある日、ナオキ達はいつものように集まり 「おやじ狩り」をした時に事件が起こる。  ナオキ達はいつものように金を持っている チョロい「カモ」となるはずの中年男を、 ターゲットにしたつもりだった。 だが、その「カモ」とされた男は、 普通なみの男ではなかったのである!  その謎の男が、見たこともないドラッグを 口にすると、いきなり変貌し、 とてつもないパワーでナオキ達に、 襲いかかってきたのであった!  謎の男はナオキ、ヒサオを滅多打ちにし、 カオルを小脇に抱えたまま連れ去ってしまう!  助けを求めるカオルを追いナオキ、 ヒサオは走り去る謎の男を追いかけていく!  しかし、ナオキたちが池袋ウィロードを 西口から東口に出た瞬間のことだった。 ナオキとヒサオは、いつもと違う「池袋」に 出てしまうのだった! 彼らは無法地帯と化した、2050年の 未来都市「新池袋」に迷い込んでしまったのである!  ここでは全東京エリアを支配しようと企む 「大東京男組」と「凶悪少女団」という、 2大組織が勃興し、抗争を繰り広げていた。  「大東京男組」とは、 旧日本社会男尊女卑社会への回帰を訴え、 性奴隷化する女性を「女狩り」と称して、 ハンティングを行い、男性の従属物としての 女性を確保するといった暴力を容認する 完全なる男性中心の組織である。  一方の「凶悪少女団」とは、 「大東京男組」に対抗すべく、 これまで虐げられてきた女性が設立した 組織で、女性が理想とする国家をつくり、 女性中心社会を目指している。 このため「男性」を必要悪と位置ずけ、 さらに「男性」を等級化して優劣を決め、 男を奴隷化するという極端な政策も 行っており、女性のための、女性による 世界を目指す、謎の「女帝」が支配する 女性中心の組織である。  この「大東京男組」と「凶悪少女団」は、 完全に対立関係にあり、 両者とも強力な武器を装備した軍を持ち、 新東京23区内で常に抗争状態にあった。  「新池袋」の街にカオルの悲鳴が 響くなか、二手に分かれて謎の男とカオル の行方を必死に探すナオキとヒサオ。  必死に探すあまり、無法地帯化した 未来の東京に迷い込んだことに、 気がついていないナオキたち。  果たして、ナオキ、ヒサオは、 カオルを奪い返し、もとの世界に 戻ることができるのか? 2050年の無法都市となった、 新東京23区を舞台に「凶悪少女団」と 「大東京男組」の抗争に巻き込まれた、 ナオキ、カオル、ヒサオの3人のドラマが始まる。
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