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「あの瞬間、俺はお前に一目惚れしたんだよ」
戸張の言葉に戸惑っていると
「その後、どうにかしてお前に近付こうとしたが、赤司の鉄壁の前には為す術がなかった。そんな時、お前の運転手をしていたアキラが、赤司の経営する娼館のナンバーワンだと知った。親の金を使い、娼館に通ったよ。お前への劣情を、アキラにぶつけ続けた。お前の童貞をアキラが奪ったと知った時は、嫉妬でヤリ殺しそうになったよ」
そう続けて、戸張は自嘲気味に笑った。
(そりゃあ、アキラが戸張に抱かれるのを嫌がる筈だ)
苦笑いをすると
「その後、急にアキラが長期休暇になって、何があったのかと探っていたら、あんたが刺されて入院していたのを知ったんだ。最初、本物かどうか疑ったけどな」
戸張はここまで話すと、唇を重ねて来た。
「やっと再会出来たあんたは、すっかり変わり果てていたからな」
話しながら、唇から顎へと唇を這わせて首へと唇が移動して行く。
「復讐に瞳をギラつかせ、俺を誘惑して来た。それなら俺も、お前の計画に乗ってやろうと思ったんだよ」
「あっ……」
戸張は自分の言葉を俺に刻み込むように、首から胸へと唇を移動させた。
ささやかな胸に吸い付き、舌先で乳輪の輪郭をなぞった後、吸い上げながら乳首を舌先で激しく刺激する。
「あっ……あっ……」
喘ぎ声を上げる俺の唇に戸張の指が差し込まれた。
差し込まれた指に舌を這わせていると、反対側の胸に吸い付いた戸張は、俺の唇から指を抜いて、先程まで舐めていた乳首を指先で弾いた。
「あぁっ!」
身体を仰け反らせると、舌と指でしつこく胸を愛撫して来た。
軽く甘噛みしながら、反対側を強く摘み上げられて腰が揺れる。
「あっ……止め……ろ」
皮が薄い乳首は、昨夜の行為だけでも既にヒリヒリしているのに、再びしつこく責められて敏感になりすぎている。
「あの日、お前が初めて俺のモノを咥えた日。復讐でも何でも、お前をこうして抱ける関係になる為に必死だったよ」
胸元で話す戸張の息でさえ、触れると快楽が電気のように全身を駆け巡る。
「でもお前は、接すれば接する程に見た目だけじゃなくて、本当は優しくて心が綺麗なんだと知った」
戸張の唇がようやく胸から離れ、ゆっくりと下へと下りて行く。
傷口に唇を這わせると
「この怪我が無かったら、俺はお前とこんな関係になれなかったな」
そう呟き、ゆっくりと俺の両足を割り開いた。
閉ざされた最奥の蕾を指先で弾くと、ゆっくりと指を差し込むと、『トプリ』と残滓が流れて来た。
「まだ大丈夫だな」
小さく笑い、戸張がゆっくりと熱い戸張の楔を差し込んで来た。
「あっ……」
身体を仰け反らせ、戸張が入って来るのを受け止める。
「光輝、締め付けて気持ち良いよ」
吐息混じりに耳元で囁かれ、身体がビクンっと揺れる。
そして俺の耳を舐めると、小さな声で
「後妻のババアが、お前の親父をハメた借用書と赤司との契約書を持ってる。あのババアはイケメン好きの好色だ。お前なら、簡単に落とせる」
そう囁いたのだ。
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