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ぷろろ〜ぐ
ん……
とんでもなく頭の頭痛が痛い……
私は確か学校の屋上から落ちて……
でも死なないで済んだみたい。
良かったぁ~♥
なんとか目を開けると天井には結婚式場みたいなシャンデリア!
右手五メートルにある窓からはキラリと輝く真っ青オーシャンビューが!
思わずベッドから飛び降りる。
うわ~きれい~!エメラルドみたいにキラキラしてる!
ん?
青い宝石ってエメラルドじゃなかったような……?
そうだ思い出したっ!サファイアだ!!
あ~サファイアきれいだな~
ハッ!
あの海の水あんなキラキラだし高く売れたりするんじゃない?
これ使って大人になったらお金儲けするぞぉ グへへ……
とか思いながら見知らぬ部屋を堪能すること約三十秒……
って!!
起きたら見知らぬ部屋、
これってもしかしてもしかすると……誘拐された!?
早く逃げないとヤバイ!!
急にあたふたしだす私。
かばんどこだ?ポッケのスマホもないじゃん!
えーい!データに命は代えられない!!
ここは一目散に部屋からの脱出を図るべし!!!
とその時。
おもむろにステンドグラスが施されたこの部屋の扉が開いた。
あ、死ぬな私。
入ってきた初老の男性。
持っているトレーの上には……ポケットティッシュと何やら四角い物体。
あれは何だろう?
ハッ!
爆弾に見える、見えるぞぉ!
いくら楽観的な私でも分かっちゃうわ……
あれが爆発して、私は瓦礫の下に生き埋めにされてしまうんですね。
一つだけわがままを言うならもう一度お母さんに会いたかったなぁ……
男が口を開く。
ああ、ありがとう!お母さんも……お父さんも。
「お目覚めになりましたか、未来の王妃殿下。お名前を伺っても宜しいでしょうか?」
へ?王妃?
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