A true blessing 天からの贈り者-15-「六田亜矢子女医 29才が見た白昼夢」の続き、後半34-2からになります。

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67.  もう遠い昔、まだ私達が夫婦だった頃によく通った店で 話を聞くことになった。  「あれから13年も経ってるなんて、なんか君を実際目の前に すると、信じられないっていうか。  でも真樹夫を見てたら 紛れもなく時は過ぎてたんだなって思うけど」  「そうね、振り返ってみれば時の経つのは早いものね」  「もう噂で知ってると思うけど、俺5年前に景子とは 別れたんだ」  「あんなに好きで一緒になったのに・・何が原因だったの?  また他に好きな人(女)でもできた?  それとも彼女のほうが? 」  「俺さ、彼女に騙されてたんだ。  元々不妊だったのに、俺にそのことずっと長い間秘密にしてた」  「でもあなた、子供なんて好きじゃなかったんだから、そこ 問題にならないんじゃないの? 」  「・・・。  自分でも判らないんだけど年を重ねていくうちに 気付いたら子供が欲しくなってた」  「そんなことってあるのね。  へぇ~、ならそれはきつかったかも」 返事をしながら、早く家に帰りたいなぁ~って思った。  私はもう子供を産む気もないし、年齢的にも無理だし・・ 今から子供産んでくれそうな女性を見つけたらいいだけ なんだしね。  私には関係ないよねぇ~なんて考えていたら・・。  「虫のいい話だとは思うけど、真樹夫と3人、俺達 やり直せないかな? 」  うんっ、今あなたおっしゃいましたね、無理無理・・ 虫が良すぎますってばぁ。  「え~と、何て言ったらいいのか・・。  私再婚してるの」  「えっ?  だって君旧姓のままだっただろ? 確か・・」  「まぁ、仕事の場ではね。  だけど私も真樹夫も今の性は三浦なの。  三浦くんとの間に女の子もひとりいるしね」  「もしかして、あの三浦?  先日女の子連れてたけど、あの子? 」  「えぇ、そう。  あのふたりが私達の新しい家族」  「いつから?   いつから三浦とそんな仲に? 」
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