A true blessing 天からの贈り者「六田亜矢子女医 29才が見た白昼夢」の続き、後半34-2からになります。

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58.=  真樹夫がいい男になると誓った日から約10年の月日が 流れた頃、実の父親英(すぐる)から会いたくなったら言って ほしい? とワケワカメなメールが届く。  「はぁ~、会いたいっていうメールならまだしも、会いたく なったら言ってほしいなんて、捩れたモノの言いようにも あきれるけどさ。  何で今なのさ?  馬鹿じゃないの?  理解不能だよ! 」  へぇ~、一度も会おうともしなかった元夫から真樹夫にメールが きたらしい。  それも妙ちくりんな内容のメールが。  「ほんとにね、何で? 今頃だわね」 「母さん、俺母さんに言ってないことがあるんだよね」 「えっ! もしやぁ~ナニナニそれっ・・まさか彼女を 妊娠させたとか?  やめてよぉ~まだばあさんになりたくないからねぇ~」 「や・め・ろ!  俺っちはまだ子供なんだから。  その辺の馬鹿オヤジと一緒にしないでくれよぉ~・・ンじゃ なくて。  俺、実は1年生の頃に親父にはがき出してるンだよね」  「へっ、まじっ? 」  「マジマジ・・」(恥)  「顔を赤らめて語るとは、まじだったのねぇ~」  「返事来んかった。  泣いたすよ、僕チン」
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