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60.
キターっ!!!
真樹夫から返事が届いた。
どうやら会ってもらえそうだ。
拒否られることを考えるとメールを出すことは
かなりプレッシャーがあった。
だが、こうなってみると本当に出して良かったぁ~と
しみじみ思った。
俺が離婚を突きつけ亜矢子の元から去ったのは確か
真樹夫が3才の時だったと思うので、実に13年振りの
再会になる。
人事のようだが13年、そんなに月日は過ぎていたのか、と
思った。なんか夢を見ていたような気までしてきた。
そんな夢見ごこちの俺は、心のどこかで亜矢子たちとの
暮らしを考えていた。
真樹夫との再会した時の様子次第で、亜矢子にも連絡を取り
復縁を申し出てみるつもりだった。
13年も過ぎているのだから、当時の俺の身勝手を許して水に
流してくれるんじゃないだろうかそんな風に思っていた。
俺は亜矢子を嫌いになって別れたわけではなかったのだし。
景子の派手なひと目をひく美貌と勝気な性格と野心、そんな
ものに心を奪われてしまっただけのこと。
ただの気の迷い、少しの浮気ごころからのものだった・・
本当に愛しくて大事な相手は亜矢子だったと、景子と別れた
時に再認識していたけれど、亜矢子を裏切った罪悪感から
今まで復縁を言い出せずにいたが、今回の帰国を機に
自分の本心を君に話したくなった・・そんな風に亜矢子に
自分の心からの気持ちを聞いてもらおうと考えていた。
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