2、笑わない学院会長様!!(2)

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2、笑わない学院会長様!!(2)

あれから数か月、入学して新入生に成っても、あの恩人の白鴎理人とは、学年も違うせいか? 距離がありすぎて一度も声をかけられてはていない。 出来る事なら、あの時のお礼を言いたいのにっと、心音は強く思うのでした。 そう思って居たらすっと皆が綺麗に左右に分かれて頭を下げて行く。 この学院では、ロイヤルクラス以上のメンバーが通る時道を譲り頭を下げなければならないっと言う規則があった。 どくのが遅れれば 「おや、よそ見?」 そう言われて心音が端によけて慌てて、頭を下げた。 「ごめんなさい、考え事をしていて、反応できませんでした、どんな裁きでも受けます、何なりと」 そう言われて立ち止まった男性が苦笑すると心音の耳元で 「君、理人っとどういう関係?」 そう問われて慌てて首を振る。 「そう、なら、君の教育係は理人でいいか? あいつもたまには、学院会の休みを上げないとだろうしな?」 そう言いながら歩き出したので心音が困った趣で男性を見た。 「君には、理人の生贄の為に一肌脱いで貰おう?」 にこやかにそう言われて戸惑う、心音。 非常に運が悪かった。 取っ捕まった、相手がなんとロードクラスのリーダー格! 珠緒秋人だったのだ。 これでは次から気を付けますとは到底言えない……学院会室に連れて来られると 「理人、いる? 院内違反者一名連れて来たよ」 そう言いながら楽しそうに扉を開けた。 理人がちらっと心音を見つめただけで書類に視線を戻すと 「おや、理人よ、どうした?」 そう言いながらながら紙を覗き込むと 「なるる、君さ、麗しの、白鴎先輩は忙しいみたいだ、俺が君に代わりに罰を与えるでいいかな?」 そう問われて心音が戸惑い俯くと 「脱いで」 そう言われた。 静かだが、迫力がある。 嫌がり首を振り涙を流したところで 「その辺にしてやれ、秋人、彼女はこちらで預かる」 そう言ったのは書類に視線を向けたままの理人で……心音がほっとした顔をすれば 「やっとこっちを気にしたか、この子だろう? お前がかわいがっているお目当ての子は」 そう言いながら理人に 「気にかけているのなら、一日中、手なずけて連れ歩けば良いのにな」 そう言われて理人が溜息をついた。 「お前な、そんな事してみろよ、俺が大学に居られなくなるだろう?」 そう言われてクスクスっと苦笑する秋人に理人が溜息をついた。 「彼女の事、しっかりと頼むな?」 とだけ言い残しそのまま歩いて出て行ったので扉が閉まると 「えっと、入試合格発表、いらいだっけ?」 そう言われて心音が頷く。 「学院のルールを破ったんだってね?」 その問いかけに心音が俯けば 「今日から、ロードメンバーが君の厚生に1年間|専属≪パートナー≫として教えるわけだけど……」 そう言いながら椅子から起き上がると手招きを無言でした。 心音が近づけば 「本来なら、首輪でもつけて、歩かせたりして見せ閉める物だけど……そんな事はしたくないな、俺は君に余計な期待をしていたみたいだ」 そう言いながら心音の顎を取ると見上げさせて 「起こった事の責任は取ってもらうよ? 今日から君は俺の|専属≪パートナー≫だ、呼んだらすぐ来るように……それと、服を脱いで」 その声はかなり怒っていて心音が怯えれば 「とりあえず再発防止が先だろう? お仕置きするから……おっと、脱いだら隣の部屋でうんと反省しような?」 そう言われて心音が涙を流すと服を脱ぎ始めた。
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