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3、笑わない学院会長様!!(3)
隣の部屋と言われて、地下室みたいな所を想像していた心音はあまりの綺麗な装飾に驚きの声をあげた。
「えっ、ここって、まさか、院の生徒会長様のプライベートルームですか?」
そう言えばクスクスっと笑った。
電気をつけながら
「そう言う事、何をする所だと思ったの?」
そう少しだけ意地悪に問われて心音は顔を赤らめた。
「お仕置きできる専門の部屋とかを想像した? いくらココが、大学の中で、かなり自由な学生向きのライフ生活を送れるよう、ある程度学生任せにしているからといって……それはさすがに犯罪でしょ、そんな部屋に君を置おいたら」
そう言われて当たり前だと頷くがその後に気になる事を聞いた。
「その、さっき、首輪をつけて院内を見せしめがなんとかって……」
不安そうにそう問いかけると
「昔はあったようだよ、そう言う非道徳な大学院の生徒会の会長様がいたらしいってだけだよ」
そう言われてほっと息を吐きだした。
「さて、お仕置きする前に、一つ聞いておかなきゃならない事がある」
そう言いながら真剣な眼差しで心音を見つめた。
「えっ、?」
そう思わず問いかければ心音に近づくと恭しくその功にキスをした。
かぁぁぁぁぁっと顔を赤めれば
「ご馳走様、今の反応が知りたかっただけ、さて、困ったな?」
そう言いながらゆっくりと心音を見つめてくる。
「君が俺に好意のある、俺のファンなのはわかったよ、今の反応でね……好きになってどれくらい?」
そう言われて心音は戸惑ったように
「入試合格時に、一目ぼれです」
そう言えば頷くと
「なるほど、なら、少なくとも、今からする事またはこれからされる事、全て、とても辛い事になるかも知れないので……
特別にひどく扱った次の日は、必ずご褒美を上げようか? 君が頑張ったご褒美だよ」
そう言われて心音が戸惑えば
「それだけの事をこの先、受けてもらうと思う、だから、心がつらくならないよう、うんと反省させた後は、
ご褒美に飴を上げようかと思うんだけど? 君はどうだろう? それなら、頑張って行けそう?」
そう言われて心音は恥ずかしそうに頷いた。
「そう、なら、よかったよ」
そっと微笑み心音の頭を撫でる。
数分そうしていたがやがて……。
「いつまでも、君呼ばわりも変だな、呼び捨てで呼んでも良い?」
そう問われて心音がこくんと頷いた。
少しゆっくりして、心音が落ち着て来た頃、
体のこわばりが抜け始めて、心音の耳に冷たいまでの非情な命令が下されるのだった。
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