始まり

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【お知らせ : この度アカウントを変更しました。それに伴いこのアカウントでの活動は終了とさせて頂きます。私が現在このアカウントにアップしている2作品のうち1作品は移行しますが、この作品は今後更新致しません。いずれ削除すると思います。スターをくださった方、本棚登録してくださっていた方、長い間お待たせした上続きの執筆ができず本当に申し訳ありません。心からお詫び申し上げます。】 「えー、皆さんも今日から高校2年生となりました。進路のこと、学級のこと、これから新たに様々な不安が生まれていくと思いますが、皆さんの人生は長く続いていき、高校生活というのは皆さんが社会に出る前の予行練習のようなものですので...」  うん...長い。あんたの話がね。うちの校長は(いや、うちの校長“も”かな?)話が長すぎる。その癖頭はつるっぱげだし...話より髪伸ばせば?ほんと、毎度毎度式典の度にこう長ったらしく話をされるものだから堪らない。  こっちは早くここを抜け出して新入生の偵察に行きたいのに......決してヤるためじゃないよ?いやあ、僕貞操観念しっかりしてるからそう簡単に誰にでも股開かないから。うん、ほんとだよ?  いつもなら別に先生なんて気にせず勝手に抜け出してるのに、どうして今日は律儀にもこうして大人しく、こんな冷たいパイプ椅子に座っているのかというと。 「おい奏明。よそ見すんな」 「...はいはい、うるさいよ煌ちゃん」  あっちはまだ何か言いたそうだったが、僕はもう完全に無視を決め込むことにした。隣から舌打ちが聞こえても気にしない。  小声で僕を注意してきたこの人は、日下部煌成(さかべこうせい)。僕の幼馴染みであり監視役。クールで人に冷たいけど根は優しいし、何よりえっちも上手!性格に似合わずどろっどろに甘やかすタイプのセックスで、僕の好みど真ん中。今は週2くらいでヤってる。  そう、今日はこれのせいで抜け出せないのだ。抜け出して僕が何をする気か煌ちゃんも先生たちも分かってるから、煌ちゃんは僕にセックスしてほしくない(後始末が面倒だって)、先生たちは風紀を荒らされたくないし入学式を無事終わらせたい(せめて初日くらいは僕と新入生を関わらせたくないらしい、昨年の入学式では僕を野放しにしておいたせいで僕が喰った外部生たちの親からのクレームが酷かったみたいで、入学式も丸つぶれだった。あ、そのとき僕は新入生として入学式に参加してたから中学から一緒だった男子たちは大体喰い終わってた。だから外部生の真面目くんたちを3人まとめて頂きました)ってことで利害が一致して、多少手荒な真似をしても僕を引き留める権限が今日の煌ちゃんにはあるらしく。  ......逃げられません(泣)
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