天使のクリスマス

12月22日(金) 菜月

朝起きると昨日思いついたアイディアを実践することにした。思いついたアイディアとは手紙を書くこと。手紙と言っても便箋に長々書くわけではない。はがきに書くのだ。メッセージカードと言ったほうがいいだろうか。はがきなら幸い家にもたくさんあったし、そのままポストに入れて送ることもできる。なんなら、自分で直接家のポストに入れるのもありだ。25日に届いているってなるのが理想だから、24日の夜にポストに入れようか。クリスマスだし、クリスマスカード作ってみたよ！みたいな感じでお母さんや健太、有紗に届けよう。
　張り切ってはがきにメッセージを書き、クリスマス仕様にデコってみた。メッセージはもちろん死んだ霊としての立場ではなく、生きている時の私の感覚で書いた。死ぬ前から書いていたメッセージカードが死後2週間もして届くなんて不自然だなんて言われたら終わりだが、それよりも喜んでくれるって信じている。夢中になってカードを完成させた。そして、途中になっていた日記も書いた。そんなことをしていて気がついたら夕方だった。今日もお母さんと一緒に過ごすために階段を降りてリビングに行く。幸せな時間が始まる。