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日々の癒し
それからは、毎日学校の帰りに屋敷に寄って、花を見ながら侑さんと話をした。
最初は流石に迷惑になるかと思ったけれど、侑さんはいつも笑顔で迎え入れてくれる。
今日は学校で何があった、明日の休みには何処に行く、そんな話ばっかりだったけど、侑さんは外の話を聞くのが好きなようだった。
「昔から身体が弱くてね…、すぐ倒れてしまうから、外には出られないんだ」
「じゃ、じゃあ!私がいろんな話をします!いろんな所に行って、楽しい話をたくさん聞かせて上げます!!」
私がそう熱弁すると、「ありがとう」と、少し頬を赤らめて侑さんは笑った。
「里恵ちゃん、大好き」
突然、頬に口付けられ、何が起きたかわからずに身体が固まる。
「また、お話聞かせてね」
口付けられた頬から熱を出しそうだ…。
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