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エピローグ
「我は、その…男女交際とやらは初めてなのだ。
だから、二人で居ても何をしていいものか…」
(おいおいこの魔王かわいすぎだろ…)
勇者はあの日の決闘の後、魔界に住み着くようになった。
今日は拷問と処刑の見学デートの後、二人は血の池のほとりで休憩していた。
「そうだな、人間界ではその…キスをして、愛を語ったり、お互いの名を呼んだり…するな」
「なっ!キキキキ…キス、だと!?……んっ」
勇者ははにかむ魔王の唇を奪う。
しばしの逡巡の後、魔王は勇気を出して勇者に言われた言葉を実行した。
「あ、愛してるぞ…… あああああ よ……」
その後、人間界にも魔界にも平和が訪れたとか訪れなかったとか。
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