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2日目
「ロフィー、人間界の様子をこれへ」
「ははっ」
本日映った光景は、ある地域で人間たちが炭鉱に悩まされている姿だった。
鉱石の取れ高が低迷し、明日の生活もわからぬ様子らしい。
「クックック、人間というものは何とも滑稽な…
この地の鉱山をぶち壊せば、たちどころにこの者たちは死滅するであろうな」
「左様に御座います」
「ならば答えは一つだな」
――我の力にひれ伏せ人間ども!!
魔王の手が悪の光に覆われ、光は鏡へと解き放たれた。
✼•┈┈┈┈•✼•┈┈┈┈•✼•┈┈┈┈•✼
その頃、人間界では…
「おい、鉱山が爆発するぞ…!」
「逃げろ!!!」
「大丈夫か!?」
「問題ない、死者もケガ人もいない!」
「おい!何かキラキラしてねぇか!?」
「あ、あれは……」
「「金脈だぁああ!!!!」」
爆発した鉱山からは金(きん)が大量に流れ出し、大きな財源となりこの地は未来永劫栄えることとなる。
……無論、魔王は事の顛末を知らない。
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