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サナギはオタクに羽化した。
まだ幼稚園にも通ってるか通ってないか覚えてない、物心がぼんやりと定まらなかった頃、母が四角い小さな何かを両手に持ち、親指を動かしているのが、私とゲームボーイの出会いでした。
幼かった私はそれが何かわからず、私に構ってくれない母に対するの寂しさと、それが何なのか、私も触ってみたいという好奇心が混ざっていました。
「おかあさん、なにしてるの?」と聞いたかも覚えてません。
なんとなく、ゲームボーイに触らせてもらったような気がしなくもないですが、遊び方がわからない私はすぐに飽きて、積み木とか、なにか幼児向けの他のおもちゃに目を向けたと思います。
やがて父や姉がファミコンやプレイステーションといったテレビゲームで遊ぶようになり、その光景をリビングで眺めていたので、幼少期の頃から液晶ゲームの存在は当たり前の様に日常生活に溶け込んでいました。
私が本格的に液晶ゲームを始めたのは5、6歳の頃、「ポケットモンスター金」でした。
緑やピカチュウ版もありましたが父と姉が遊んでいたので初代のシリーズはリメイク版でしかやってません。
何がきっかけで遊ぶようになったのかは全く覚えてませんが、ポケモンバトルを繰り返してジムバトルで勝ってバッジを集め、時々悪の組織に立ち向かうストーリーが、当時の私にはうまく理解が追いつかず、進め方がわからなくなって何度も途中で冒険に飽きて「最初から」を繰り返していました。(それはそれで楽しんでましたね)
文字そのものは母が絵本を読み聞かせてくれたり、雑誌やテレビに映っている文字を見ては「これなんてよむのー?」と質問していたのが私の識字力を上げたのでしょう。
そのおかげでなんとなく、ほかの子に比べると文字がスラスラ読める人だったのでは?なんて幼いながらにぱっと見て絵本やポスターに書いてあるひらがなカタカナを読めることをこっそり誇りに思ったりもしました。(自分視点なので実際はどうかわかりませんが(笑))
幼稚園でも平仮名をきちんと勉強するようになってからは攻略本を読んで進めてみたりもしました。
読み仮名が振ってあったのとマップやイラストがあったのもわかりやすくて読むのが楽しかったです。
私が学生時代に参考書、今だと資格のテキストを買う時にイラスト入りを選びがちなのはそういう部分があるからかもしれません。
話しを戻して、小学校に入学式してから、「ポケットモンスター ルビー・サファイア」が発売され、クラスでポケモンの話をする人がどっと増えました。
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