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委員長も姫乃が妹とは知らなかったから、正直驚いていたけど、感情を表に出す女の子ではないので、姫乃にはどうしてそんなに冷静なのよと思うと、だんだん腹が立ってきて余計な事を言ってしまった。
「姫乃、委員長がお姉ちゃんなんて最悪なんですけど!」
「それはこっちの台詞よ!そんな変なTシャツ着てる女の子が妹なんて」
姫乃は、お気に入りのILove百合Tシャツを馬鹿にされて怒りのボルテージが上がってしまう。
「姫乃のお気に入り馬鹿にした!百合は最高なんだから!」
「同性が好きだなんて、穢らわしい」
冷静に言い放つと、ゆずは姫乃を無視して荷物を片付け始める。
姫乃は、目に涙を浮かべながら百合好きの何が悪いのよと言っているけど、ゆずは意に介さずに淡々と片付けている。
「学校では、委員長でもいいけど家ではお姉ちゃんって呼んでね」
ゆずは、片付けながら姫乃に私があなたのお姉ちゃんなんだから、諦めなさいとあっさりと言う。
姫乃が何も言えないと、更にゆずが話しを続ける。
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