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(お姉ちゃんって、エスパーなの?)
そんな非常識な事を考えてしまう。姫乃を見ていれば、誰だってわかりそうなものなのに、本気でゆずが人の心を読めると思ってしまうのが姫乃である。
「取り敢えずエスパーじゃないわよ」
「ど、どうして姫乃の考えている事わかるの!」
ハァ~と溜息を吐きながら、それだけ顔に出ていればわかるわよとゆずは姫乃に教えてあげる。
お姉ちゃん凄いね!と、本気で歓心する姫乃にお風呂も入らないし、当然裸も見せないわよとゆずはどうして姫乃に見せないといけないのよと、不機嫌さを隠さずに話す。
やっぱりお姉ちゃんは手強いと思いながらも、今まで以上にゆずと親密になりたい姫乃は何かいい手はないものかと、必死に考える。
その必死さの数%でもいいから、勉強に向ければいいのにと思いながらもゆずは、私はいつまで待てばいいのだろう、早くテストに向けて勉強したいのにと思いながらも律儀に姫乃の導き出した答えを待つ事にする。
何とかして、ゆずとお風呂に入りたい姫乃はゆずにどうしたら一緒にお風呂に入ってくれるのかを聞いてみる事にする。
「どうしたら、一緒にお風呂に入ってくれるの?」
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