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どうして、そこまで自分とのお風呂に拘るのかわからないけれど、姫乃の表情は真剣である。
今までのゆずなら、有無も言わさずに断っていただろうけど、最近少しだけ姫乃に甘くなったゆずは、姫乃の質問の答えを考え始める。
別に女の子同士なのだから、お風呂位いいのではと思うが、ゆずは基本人付き合いの苦手な女の子なので、他の女の子の様に接する事がどうしても出来なかった。
「どうして、そこまで私とお風呂に入りたいの?」
子供の頃ならわかるけれど、もう高校生なのだから、それぞれで入ればいいのにと思ってしまう。
相手が姫乃だからという訳ではない。例え姫乃以外の女の子が妹だったとしても同じ事を考えていただろうし、姫乃に至っては自分の裸を想像して涎を垂らす様な女の子なので他の女の子より、出来るなら一緒にお風呂に入りたくない。
「お姉ちゃんともっと仲良くなりたいから、だから一緒にお風呂入りたいの」
勿論嘘ではない。でも一緒にお風呂に入りたい理由の7割は、ゆずの裸をもう一度見たいと言う理由である。
でも、それを全面に出してしまえば間違いなく有無も言わさずに断られてしまう。
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