28人が本棚に入れています
本棚に追加
「本当に?私の裸が見たいからじゃないのかな?」
「うぐっ!」
あっさりと見抜かれてしまう。
でも、ここで認めてしまったら、それこそ今後一緒にお風呂に入る事が出来なくなると考えて、姫乃はどもりながらも、お姉ちゃんと仲良くなりたいのと必死に訴える。
多分、自分の裸が見たいんだろうなと思いながら、自分と仲良くなりたいと言うのも嘘ではないと思いゆずは、どうするべきかを考えてある条件を出した。
「姫乃、私とお風呂入りたいんだよね?」
「うん」
「なら、今度のテストで全教科平均点以上取れば入ってあげるわよ」
「あうっ!」
痛い所をついてきたと姫乃は思った。
いつも赤点ギリギリか、教科によっては赤点を取っている姫乃にとっては、全教科平均点以上なんて夢のまた夢である。
「せめて、赤点取らないとかは駄目?」
「駄目よ!」
そこを何とかと、必死に食い下がるけどゆずは、なら私とのお風呂は諦めなさいとハッキリと言い切る。
せめて、赤点取らないなら何とかなりそうだけど、全教科平均点以上はかなりと言うか実現不可能に近い。
「あと、私は勉強教えないから」
最初のコメントを投稿しよう!