姫乃はゆずとお風呂に入りたい!

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 「本当に?私の裸が見たいからじゃないのかな?」  「うぐっ!」  あっさりと見抜かれてしまう。  でも、ここで認めてしまったら、それこそ今後一緒にお風呂に入る事が出来なくなると考えて、姫乃はどもりながらも、お姉ちゃんと仲良くなりたいのと必死に訴える。  多分、自分の裸が見たいんだろうなと思いながら、自分と仲良くなりたいと言うのも嘘ではないと思いゆずは、どうするべきかを考えてある条件を出した。  「姫乃、私とお風呂入りたいんだよね?」  「うん」  「なら、今度のテストで全教科平均点以上取れば入ってあげるわよ」  「あうっ!」  痛い所をついてきたと姫乃は思った。  いつも赤点ギリギリか、教科によっては赤点を取っている姫乃にとっては、全教科平均点以上なんて夢のまた夢である。  「せめて、赤点取らないとかは駄目?」  「駄目よ!」  そこを何とかと、必死に食い下がるけどゆずは、なら私とのお風呂は諦めなさいとハッキリと言い切る。  せめて、赤点取らないなら何とかなりそうだけど、全教科平均点以上はかなりと言うか実現不可能に近い。  「あと、私は勉強教えないから」
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