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自分の力で取ってこそ、ご褒美の意味があるのでゆずは、テスト勉強は自分でやりなさいと姫乃を突き放す。
少々厳しいかなとも思うけれど、これも姫乃の為である。
姫乃だけが、留年して一緒に卒業出来ないなんて恥ずかしいし、ゆずとしても良い気分ではないので、敢えて姫乃を突き放したのである。
「わからない所聞くのは?」
「自分で、一生懸命に考えてもわからない時だけは認めてあげるわよ」
姫乃が、必死に考えてもわからない問題まで教えないのは、さすがに可哀相だと思いそこは妥協してあげる。
「姫乃わかった?テストで全教科平均点以上取れば、お姉ちゃん一緒にお風呂に入ってあげるから」
「はい、頑張ります」
これ以上は、妥協してくれないだろうし頑張れば、平均点以上取ればゆずと一緒にお風呂に入れるのだと思えば、テストまでの間大好きな百合本を封印してでも、勉強する価値はあると思い姫乃は、テストまでの間百合本を封印する事を決意した。
普段から、多少なりとも勉強していればこんな事にならないのにと思いながら、ゆずは折角姫乃が勉強する気になったのだからと思い、余計な事は言わない事にする。
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