姫乃はゆずとお風呂に入りたい!

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 そうじゃなかったら、母子家庭のゆずが学費の高い私立の女子高に通える筈がないでしょと、ゆずのママは、姫乃のパパと再婚するまでは、OLとして必死に働いてゆずを育ててくれたので、ゆずは公立の高校に行くか高校には通わずに、働きながら高卒の資格を取ろうと考えていた。  そんなゆずに、中学校の担任が推薦入学なら学費や入学に掛かる費用が免除なので、試してみないかと言ってくれたのである。  推薦入学は、僅か数人の狭き門であったけどゆずは見事に合格したのである。  「推薦なの!あれって、凄く大変だし殆ど受からないんだよね?」  ゆずって、本当に頭がいいんだと思い姫乃は目を見開いて驚いてしまう。  合格するのも大変だが、入学してからも色々と条件があるので、一般入学の学生より遥かに大変なのである。  当然テストでは、赤点など許されない。  もし赤点を取れば、学費の免除は無くなってしまうので、ゆずを含めて推薦入学した生徒は皆学年トップクラスの成績を誇っているのである。  因みにゆずは、学年トップから落ちた事はないと言う強者である。  「推薦入学以外で、私が学費の高い私立に通える筈ないし」
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