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「そこまで、ちゃんと考えなかった」
今からでも遅くないから、自分の事も大切だけど、パパやママの事も考えて行動しないた駄目よ。進学するにしても、就職するにしてもわかった?と、ゆずに諭されながら自分の事を考えてくれるゆずの気持ちが嬉しくて姫乃は、素直にうんと頷く。
「取り敢えずは、テストをしっかり頑張りなさい」
「うん」
ゆずが、机に向かうとテスト勉強を始めたので、姫乃はテスト範囲のプリントを見る。
テスト勉強の予定を組みながらゆずの態度が、自分に対しての態度が変わってきたと思うと嬉しくてニヤケてしまう。
「ニヤケてる暇あったら勉強しなさい!」
「はふぃ!ごめんなしゃい!」
ゆずに怒られて、姫乃は真面目にテスト勉強を始めるしかなかった。
本当に大丈夫なの?もし赤点なんてとったらと、ゆずは姫乃が心配で中々テスト勉強に集中出来なかった。
そんな自分の姫乃への気持ちの変化を、嫌だと思っていない自分に戸惑いながら、ゆずは再びテスト勉強に集中し始めた。
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