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姫乃が女の子好きだとは、姫乃の言動から予測はついている。本人はあくまでも趣味だと言っているけれど、間違いなく姫乃は女の子好きだろう。
それについては、何も言うつもりはないけれど、恋愛は人それぞれなので、別に異性を好きになるのが当たり前だと言うつもりは全くない。
だけど、姉妹となれば話しは別である。
いくら親の再婚で姉妹になったとは言え、いくら血が繋がっていないとは言え、姫乃と自分は姉妹である。
キスはしてしまったけれど、それもあくまでも事故である。
事故だったから、ゆずは姫乃を責めるつもりはないけれど、もし姫乃が自分に恋心を抱いてしまい、姉としてではなくて、一人の女の子として自分を求められたらと考えるとゆずは、どうすればいいのだろうと悩んでしまう。
普通に考えれば断るのが当然なのだが、無碍に断って、姫乃との仲が険悪になってしまえば両親に心配を掛けてしまう。
それだけはしたくない。
でも、好きでもないのに姫乃を受け入れてしまうなんて、自分には出来そうにない。
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