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ゆずの中で、姫乃は嫌いな女の子から大切な家族、大切な妹へと変化していた。
「エヘへ、お姉ちゃんと寝るの久しぶりだから嬉しいよ」
「変な事したら、ベッドから落とすからね」
「多分しないよ」
「多分って、姫乃はお姉ちゃんに変な事したい訳?」
「えっと、それは……」
まさかそんな事を聞かれると思わず、姫乃は実際どうなんだろうと考える。
(姫乃は、お姉ちゃんにそういう事したいのかな?)
「取り敢えず、変な事したり、変な所触ったら容赦なく落とすから」
「……うん」
「姫乃、ゆっくり休みなさい」
ゆずは、姫乃の頭を撫でると部屋の電気を消して眠りにつく。
姫乃は、頭を撫でられて嬉しいけどゆずに聞かれた事の答えが見つからず、ゆずに抱きつくと無理矢理眠る事にした。
そんな姫乃を優しく抱きしめながら、ゆずも姫乃に聞いた言葉を考えていた。
もし姫乃が、自分に対してそういう事をしたいと言った場合、自分はどうするのだろうと、拒否するのか、それを受け入れるのか考えるけど、恋愛経験もなく、当然そういう事をした事のないゆずには、答えが見つからず姫乃を抱きしめながら、無理矢理眠る事にした。
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