Scene.13 あいびりーぶ

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 それでも、私は、怖くて眠れなかった。  朝なんてあっという間にやって来た。  慌ただしく響く床の音。  私は、怖くなって部屋の鍵を閉めた。 「理香!  ここを開けなさい!」 「ヤダ!」  私は、大きな声で抵抗した。  ドン!  ドン!  ドン!ドン!  ドン!ドン!ドン!  ドン!ドン!ドン!ドン!  扉を叩く音が響く。  暫くドアを叩く音が響いた。  そして、ドアを叩く音がしなくなった。  足音が離れて行く……  助かったのかな?  私は、一呼吸入れた。  だけど次の瞬間、私が息を呑んだ。  カチャリ。  閉めたはずの扉のドアの鍵が開けられる。  そして、ママが顔を覗かせる。 「りーかぁー?  どうして、扉を開けてくれなかったのかなぁー?」  ママが、怖い笑顔で私を見た。  私は、怖くて首を横に振った。 「理香……  由香は、どこにいるのかなぁー?」  私は、再び首を横に振った。 「理香!  ママね、武君と結婚するの。  武君と結婚するには、理香と由香を殺さなくちゃいけないの!」  私は、背筋がぞっと冷たくなるのを感じた。 「だ・か・ら・ね♪  理♪香♪由香の居場所教えて♪」  私は、首を横に振った。  ママは、私の頬を容赦なく叩く。  私は、体を支え切れなくなり思わず倒れてしまった。  ママが、私の体を足で踏む。  何度も、何度も、何度も、何度も、踏んだ。  私の意識が遠くなっていく……  容赦なく……  顔を踏まれ、胸を踏まれ……  私の意識は、遠くなっていく。  私の一生は、なんだったんだろうか……?
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