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私の一生は、短かったのかもしれない。
その中で、ママと過ごした時間は長かった。
私が、もうちょっと大人になればママの考えていることが理解できたのかな?
私には、お友達も恋人も何もありません。
ママしかいません。
ママともっといっぱい話したかったな……
でもね?
私、わかったよ。
悪戯をしてママに手を叩かれた事あった。
その時は、ただ手が痛かった。
でもね。
あの時叩かれた頬は、頬よりも胸が痛かった。
それはね、きっと私の心が痛かったんだと思う。
でもね。
気付いてほしかったな……
私の心もね。
『痛い』って、感じることのできる人間だって事を……
そして、パパ……
ずっとママと3人でいたかったな……
パパとママ。
ふたりがいるだけで私はすくわれた気がする……
私の人生なんだったんだろう?
嬉しい事も楽しい事もこれから沢山あったのかな?
由香……
貴女は、生きて……
沢山生きて……
私の分まで生きて……
それが、私の願いです。
「理香?
由香の居る場所教える気になった?」
私は、何も答えれない……
だって、私はもう死んでいるから。
私は、私の体を見つめている。
ママが、何かを言っている。
だけど、私にはわからない。
武さんが、ケタケタと笑っている。
何かを言っている。
でも、私には、わからない。
私は、ただ。
自分の体を見つめていた。
何も出来ない。
何も出来ない。
苦しい。
つらい。
歪んだ気持ちのまま私は、この生涯を終えた。
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