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第二話「汐留高校囲碁部」
俺が机に頬をついて窓のむこうを見上げていると、とうとう雨が降り始めた。俺も桜も傘は持ってきていない。帰りまでに止むといいのだが。そんなことを考えているうちに朝のホームルームは淡々と過ぎていき、俺たちは次の授業まで10分だけの休憩をダラダラと過ごすことになる。
雨に、濡れたくないな。もし止まなかったら、久しぶりに囲碁部に顔を出すか? 桜と部長は喜ぶかもしれないが、高橋の奴はどうかな。喧嘩別れしたままだ。まだ根に持って――いや、本当はわかっている。原因が自分にあるということに。
――練習に出ないって、どういうことだよ!
――言葉通りの意味だ。ただでさえ他の奴らとの実力差は大きい。さらに練習したら、もっと差が開いて対局がつまらなくなるだろ。
「そんなこと言って大会にも出ないくせに、もう勝手にしろ!」と、高橋が言い、その言葉を最後に、俺は部活には顔を出していない。
別に、許されなくてもそれでいいと思う。どうせ大会にはもう、出ないのだから。
俺は席を立ち、教室を出ていく。一限目から四限目までサボることにした。学食はこの時間あいていないので、どこで時間を潰そうか三階の廊下で悩んでいると、
「夏目君じゃないか」と、背後から声がして振り向いてみた。
刈上げた頭髪に丸眼鏡をかけた三年生が、こちらへむかって足早に歩いてくる。
「部長」
三年生のクラスは二階。俺たち二年は、ここ、三階だ。移動教室なのだろう。科学の教科書を持っていた。
「夏目君。その様子だと、授業はサボりのようだね。羨ましいなぁ、特待生は自由で」
笑ってそう言われた。
「別に、自由ってわけじゃ」
ない、と、本当に言い切れるのだろうか。
「今日は、部活に来るんだろ? ……というより、来てほしい。団体戦の大将として部を引っ張ってほしい」
桜と同じことを言う。どいつもこいつも、自分勝手だ。俺の気持ちを無視して。
「今日、昼休み、君のクラスに行くよ。大事な話があるから」
「部長。来なくていい」
自分より弱い奴の言うことなんて、聞きたくなかった。
「じゃあ、俺、行くわ」と、それだけを言い残してその場を後にした。
一限目のチャイムが鳴る。俺は一階にある図書室に行くことにした。昼寝をするには、最適の環境だからだ。
***
昼休み。俺は夏目のことで、伊藤部長のクラスに来ていたのだが、
「あの、伊藤さんは、いますか?」
「ああ、伊藤なら今はいないよ。部活の昼練じゃないのか?」
「そう、ですか」
部室は最初に見てみたが、いなかったからここに来た。
部長、どうする気だ? 夏目がいなければ、全国大会団体戦優勝なんてできやしない。まさか井上を三将にするわけにもいかない。夏目を早く部に復帰させなければ、練習対局はできない。俺の春休みの特訓の成果を見せつけられない。
俺はもうここまで来ているんだぞ、お前のすぐ後ろに……、夏目――!
俺は自分の教室まで踵を返す。廊下の窓から降り注ぐ日光が気持ちいい。
「朝、あれだけ降っていたのにな」
春休み、毎日囲碁のことだけ考えていた。朝は詰碁に手筋の問題を、昼にはプロの棋譜を暗譜し、夜にはネット碁で対局と検討。三週間、そればかりを繰り返してきた。結果、俺はネット碁のユーゲンで八段まで上り詰めた。
今、俺は確かに強い。部活をサボっている夏目よりも。この調子で東京の王者秀栄も、神奈川王者の洛陽も俺が倒す。
「あ! 高橋くん」と、後ろから声がした。
「井上か」
「秀ちゃん、見なかった?」と訊く井上の顔は不安に満ちていて、本当に心配しているんだなと、見てとれた。こんな可愛くて良い子が夏目の彼女だなんて、あいつ許さねぇ。胸だって大きいし、羨ましい。俺なんか、去年の夏は海にも行かずに碁の勉強をしていた。あいつは、井上と海に遊びに行っていたらしい。
「教室に、いなかったのか?」
井上は、うん、と、うなずく。
彼女が聞いた話によれば、夏目は一限から四限まで教室にいなかったそうだ。部活どころか授業までサボって、あいつは、学校を辞める気か?
「そろそろ予鈴が鳴るから、あとは俺に任せてお前は教室に戻れよ」
「ううん、私も捜す」
「授業、出ない気か?」
「秀ちゃんの方が、心配だから」と、両手の指を組みながらうつむく仕草が可愛く見えた。
ああ、もう! あいつはなんで! 羨ましすぎるぞ。
「まだ捜してないところが二か所ある」と、平静を装いながら言った。
「どこ?」と、パッと希望に満ちた表情に切り替わって顔を上げる。
「図書室と屋上だ。俺は図書室を捜すから、井上は屋上を捜してくれ」
「わかった」
俺たちは二階の階段で二手に分かれた。
チラッと、三階へ続く階段を見上げると、井上のスカートの中が見えそうになった。
たぶん、部長と俺では駄目なんだと思う。井上しか、夏目を部活に引っ張り出せる奴はいない。あいつに献身的に接しているのは彼女だけだ。部長も俺も、今年はもう駄目だと、心のどこかで思っている。つまり、夏目が特待生を剥奪されようが、どうでもいいのかもしれない。矛盾だらけだ。
俺は階段をゆっくりと下りて、図書室まで足を運ぶ。なんで俺が、と、思いながら。しかし図書室に、夏目はいなかった。
***
屋上の柵のところで、秀ちゃんと部長がなにか話をしていた。ふたりの表情はやけに真剣で、近寄りがたい雰囲気が漂っていた。
私は怖くて、ゆっくりと、ふたりに気づかれないようにドアを開ける。かすかにだが、ふたりの会話が聞こえてきた。
「部長。俺のせっかくの隠れ休憩の邪魔をしないでくれるか」
何が隠れ休憩よ。ただのサボりじゃない。秀ちゃん、本当につまらなさそう。
「みんなに、言ってなかったことがあるんだよ、夏目君。今年の全国大会団体戦で優勝できなければ、罰を受けるのは君だけじゃないんだ」
「どういうことだ?」
「もし優勝できなければ、汐留高校囲碁部は、完全に廃部となる」
――え?
それは、私の心の奥底に一滴の不安となって落ち、波紋をうんだ。やがて、心は不安に埋め尽くされていく。
もし、囲碁部がなくなれば、私と秀ちゃんの唯一共通している趣味が、学校からなくなってしまう。
「やっぱり、校長先生から聞かされてはいなかったみたいだね」と、伊藤部長は続ける。
「今の囲碁部から特待生を剥奪するということは、そういうことなんだ。部が強くなるには、君の力が絶対条件だ。僕は、坂上顧問のように、甘くはないよ。部活に出ろ! 夏目。そして、汐留の柱になれ」
冬の春一番のように、強い風が吹く。
「……練習が、つまらねぇんだよ。あんたたち、弱すぎてさ」と、秀ちゃんは絞り出すように言う。その言葉は寂しさに満ちていて、今の私たちではどうすることもできない心の叫び声のようにも聞こえた。
「何も本気で打てと、言っているわけじゃない。指導碁を打ってくれないか」
秀ちゃんの指導碁。秀ちゃんが院生になる前、幼稚園の頃に毎日打ってもらっていた。その頃の秀ちゃんの笑顔を、思い出す。あのとき、確かに秀ちゃんは笑っていたのだ。
――はは。厚みを囲っちゃ意味はないよ。厚みは攻めに活用しないと。どうも桜は地を意識しすぎだな。あと、厚みと模様の違いをわかってない。
――だって、地を取らないと勝てないじゃん。と、私は頬を膨らませて抗議した。
――強い人は、序盤から地を意識したりはしないんだよ。石の形の効率の良さを考えるんだ。地を考えるのは、大ヨセからだよ。碁は、石の形の戦いなんだから。
ヘボな私を相手に、笑顔で指導碁を優しく打ってくれていた。秀ちゃんが、あの頃に戻ってきてくれればいいのに。
「俺が言っているのは、あんたたちだけのことじゃない。日本の全国のレベルが、中国・韓国に比べてあまりに低すぎるって話だよ。事実、高橋だって俺との対局、五子局で惨敗じゃないか」
そうだ。秀ちゃん、院生になる前、中国で二年、韓国で二年、碁の修行に出ていたんだ。毎日、早朝には一時間で詰碁の問題100問、手筋の問題100問をこなし、午前中はプロの棋譜を何十局と繰り返し並べて、午後からは一手10秒の早碁を何十局、何百局と打つ。そして検討。そんな日々を送っていたと、秀ちゃんが自ら得意げに話していたのを、思い出す。あの頃の秀ちゃん、すごく充実しているような顔つきで輝いて見えた。その証に、碁石を持つ右手の、人差し指の爪は擦り切れていて、他の指よりだいぶ短かった。
私は、どれほどの努力をすれば、秀ちゃんに追いつけるのか――
「今月末の土曜日に、囲碁部の名門私立秀栄高校と親善対局をすることになった。団体戦だ」
「なに? あの秀栄だと。東京都第一位の?」
「大将は、君で登録しておく。絶対に来いよ」
秀栄高校囲碁部は東京都の王者で、毎年全国大会では神奈川の王者洛陽高校と決勝を争っているところだ。去年までは、うちとも東京都大会の決勝を争っていた。何でも元院がたくさんいるのだとか。
「まさか、あいつも来るのか?」
「あいつ?」
「俺のライバルだった遠野征十郎も。あいつの親、高校入学を条件にプロ入りを許可したからな。確か秀栄に入ったって、手紙には書いてあった」
「ああ、リストに載っているよ。彼はプロだが、学校同士の親善対局なら出られるとのことだ。彼に対抗できるのは、君以外に誰もいない」
秀ちゃんが、ニヤリと笑った。それはあの頃の秀ちゃんの笑顔そのものだった。日中韓研究生囲碁団体戦で大将となり、中国、韓国の研究生――日本でいう院生に挑戦した頃の。韓国との大将戦は、秀ちゃんの、白番一目半勝ちとなった。ヘボの私でもわかる。見事な対局だった。手筋に手筋で返す秀ちゃん。プロでも頭を悩ます死活を一瞬で見抜いた韓国の研究生。秀ちゃんは、挑戦しているときが一番輝いている。その秀ちゃんが、なぜプロ試験で合格できなかったのか。
「そうか。プロ試験での借りを返せるチャンスってことだな。いいぜ、今日から一か月間みっちりしごいてやるよ。この俺が直々にな」
私はその場を静かに離れた。ゆっくり階段を下りながら、秀ちゃんが部活に出てくれる喜びに嬉しさを隠し切れず、顔がにやけてしまう。不安が、少しずつ消えようとしていた。
そこで予鈴が鳴った。
***
放課後、やや遅れて秀ちゃんが部活に来てくれた。
「時間を無駄にはしたくない。さっそく始めるぞ、三面打ちだ」と、部室に入るなり彼はそう言った。
「部長は星目(せいもく)、高橋は五子、桜は自由置き碁」
自由置き碁?
「秀ちゃん、自由置き碁ってなに?」
「自由置き碁ってのは、置石を星の位置に置くのではなくて、自分の好きな位置に自由に配置できる置き碁のことだ」
なるほど。なら私は黒石を右辺に集中させた。右上隅小目と小ゲイマジマリの位置に、そして右下隅小目、右辺の星の右下に。中国流とコゲイマジマリを複合させた布石。互先で先番のとき、相手が白石を左辺に固めてきたときの、私の最近の得意布石だ。
「おい、俺は置石なんかいらねぇよ」と、高橋くんが言った。
「は? なに言ってんの、お前。去年、五子でボロ負けしたじゃん」
「夏目君。僕も高橋君の手合割りは定先でいいと思う」
そんな。トップ棋士相手に互先で打てる秀ちゃんに、コミ5目半がつかないとはいえ……、そこまで成長しているというの? 私はいつも部活で一緒にいたのに、全然気が付かなかった。
「そして僕も三子でいい。僕たちが弱かったのは、一年前の話だ」
「お前がサボって怠けているあいだ、俺たちは一年間、パソコン部のコンピューターを二台借りてネット碁を打っていたんだ。伊藤部長はすでに県代表、俺はアマ本因坊戦優勝を目指してな」
目標を持って碁に打ち込んできた者と、そうでない者との差。
しかしそれでも、と思う。かたや世界、かたや全国。舞台のレベルが違う。
秀ちゃんは、生意気だと言う。てめぇの立場をわきまえろ、とも。
「打てばわかるぜ。俺たちが、どれだけ成長したのかが」
「わかったよ、好きにしろ。ただし、少しでも俺が退屈したら、帰るからな」
秀ちゃんの視線と高橋くんの視線のあいだで、火花が散っているようにさえ見えた。
白番の秀ちゃんにコミ5目半が与えられないとはいえ、高橋くんが置石なしで彼を相手にどこまで打てるのだろうか。
「さ、夏目君。打とう。時間を無駄にしたくないんだろ? お願いします」
「お願いします」
ふたりに続いて、「お願いします」と、私も頭を下げた。
「……お願いします」と言う秀ちゃんの顔は、すでにつまらなさそうな表情で盤面を見つめていた。
私も盤面に意識を集中する。秀ちゃんの初手は、私から見て左上隅星だった。私はその星の石へとかかっていく。
***
――え! 二手目、三々?
夏目の二手目は、俺の16の四右上隅星に対して三線が交わる位置――すなわち三々の打ち込みだった。
こんな布石の打ち方、ありえない。そもそも布石なのか? これは。書店で並んでいるプロの名局選集にも、持ち時間三時間のNHK杯囲碁トーナメント戦でさえも、見たことがなかった。打てるというのか、これで。
俺のことを、まだなめているのか? 遊び半分で打っているのだとしたら、または投げやりに打っているのだとしたら、絶対に許さない。もし俺が勝てば、そのときは囲碁部を辞めてもらう。
そう思いながら俺は、初手の位置から右方向へノビを打ち、三々を抑える。夏目も三々からノビた。そこで俺は二目の頭をハネる。白も受けて二線へと斜めに打った。黒はノビきり、白は隅で小さくまとまり、このまま三々定石が進行して黒の厚み対白の実利の碁になると予想した、そのときだった。
十手目で、手を抜いたのだ。普通この定石は、十三手はかかる。それをこいつは、残りの四手、白のハネツギ二手に黒のカケツギ二手を決めないで手を抜いて、十手目を俺から見て右辺の星――16の十に打ってきた。
こんなことって。俺の黒の厚みを消した形になった。右上隅で小さく生き、黒にわざと厚みを築かせ、辺に回ってその厚みの威力を消す。こんな序盤の打ち方、初めてだった。当然、ネット碁でもこんな打ち方をする奴はいなかった。
普通、最初の四手は、お互い交互に四隅の星かその周辺に打ち、相手の石へとかかる。あるいは小目からケイマの位置にしまる場合もある。
――打ちづらい。このまま黙って何もしないでいると、黒の厚みがただの棒石になって壁攻めに遭うだけだ。くそ!
夏目の強さは力だと思っていた。その力が俺にもあれば、とも。
開始わずかたったの十手で、打ちづらい碁にされた。
なめていたのは、俺たちのほうだった。相手は腐っても、日本棋院始まって以来の天才、歴代最強の元院。大局観に、天と地程の差があったのだ。
***
高橋も、終局したか。
僕と井上さんが早めに終局したのに対し、高橋は頑張っていたと思う。途中からしか見ていないからわからないが、左上隅の死活の攻防を放っておいて高橋は、右辺の白一団に襲い掛かった。もし殺せれば、そちらの方が得と考えたのだろう。黒の白へのノゾキにはさすがの夏目君もシビレたようだが、うまくしのいで生き、右上隅の黒の棒石を再び攻め始めた。そしてイジメにイジメぬいて自分の模様を囲いながら先手を取り、左上隅のはっきり生きていない黒を殺した。もう、二眼を作るスペースも手筋もない。
結果は、夏目君の中押し勝ちだった。
「悪いな。お前の一手いってに、本気で打ってもらいたいという気持ちが見てとれたから、手は抜かなかった。これだけ打てるなら、プロになっても活躍できるんじゃねぇの?」
高橋は、夏目君の言葉を聞いていない。彼には届かなかった。どうあがいても蹂躙される黒石たち。自分のヨミも、手筋も跳ねのけられる。夏目君の言葉は、高橋には届かない。
彼の深いヨミの力、手抜きと様子見のタイミング、相手に損コウを打たせる打ち回し、どれも一級品だった。
それでも、と思う。
去年、夏目君に五子で敗北してから約一年間、彼は本当に頑張ってきた。部活ではネット碁を打ち、夜は学校の勉強もせずに詰碁と手筋の問題を解いていると話、棋譜並べもして、休みの日は碁会所で県代表と打つ毎日。
夏目君は、そんな彼の日々を徹底的に破壊しようとした。これでもかというくらいに。だが、高橋は必死で食らいついていた。誇って良い。
「夏目君相手に、良く打ったね」と、僕は高橋の肩に右手を乗せた。
「……ああ」と、彼は涙を流した。
「涙を流してる暇はないぜ。三人とも、従来の布石や定石に囚われすぎだ。もっと大局観を磨け。感想戦を、始めようか」
それからは三局とも検討をし、各々課題を見つけ、解散となった。
***
靴を履き替え、正面玄関を出ると、真っ赤な夕陽が街を茜色に染めていた。
今日は予備校の講義はないから、久しぶりに秀ちゃんと一緒に帰れる。
「秀ちゃん、久しぶりの部活、どうだった?」
「……そうだな。二人とも確かに強くなった。けれど、芸がない。自分だけの芸がな。プロの真似ばかりしている。応用がきかないから、今のままだと、全国は厳しいな」と言いながら、彼は夕空を見上げた。
「ねぇねぇ、私は?」
「あ? お前? ちっとも。取り柄は家庭科と、その大きな胸だけだな」と言って、秀ちゃんは微笑みながら私の左胸をチョンと、つついた。
自分の頬がだんだんと赤らんでいくのがわかる。
「も、もう。いじわる」
はは、と笑う彼。どうやら、気分転換くらいにはなってくれたようだった。一か月間とは言わず、ずっと毎日、部活に顔を出してくれればいいのになぁと、私は願う。
秀ちゃんに、高橋くんに、伊藤部長。この三人がいれば、怖いものなんてないと、この頃の私は何の疑いもなく思っていた。本当はすぐ近くで私たちを取り巻く環境は変わっていっているのだけれど、秀ちゃんの熱い吐息や盤面を見る目だけが、世界の真実なのだと、そう信じていた。
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