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話をしていくと母親が昔幽霊が見えていた事を教えてくれた。
どうやら母型の家系が幽霊を見える一族のようだ。
時には祖父と喧嘩してぶん殴られた。
顎が外れるかと思った。
時にはミザワ少年がおかしくなったら、祖父がそれを記し、校長に見せたりした。
すると教頭が飛んできたりした。
小学6年生後半になると、昔の別なクラスの同級生と遊ぶようになった。
沢山の友達が自宅に集まるようになった。
皆でテレビゲームをした。
それから中学1年生になった。
中学に始業式に行く事もしなかった。
1人の友達がミザワ少年がマンションの入り口か出てくるかと待ってくれた。
それを上の階層からミザワ少年は見ていた。
その友達には申し訳ない事をしたと思った。
友達は沢山増え続けた。
その中には元小学校5、6年生のクラスメイトは1人もいなかった。
ほとんどが別なクラスメイト達だった。
中学生になると制服を購入した。
制服を着用すると不思議な気持ちにさせられた。
でも中学にはあまり行く気がなかった。
サッカーを辞めた時からミザワ少年はどこに向かって行けばいいのか分からなくなった。
夢を失くすという事は自分の体の一部を切り離すにも等しい事なのだろう。
外を見ると春日和なのか桜が満開に花開いていた。
花びらが地面に降り注ぐ中、絶望の瞳で窓からそれを眺めていた。
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