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1話 始まり
幼稚園とは沢山の子供達が無我夢中で遊ぶ場所だ。
子供達は何が悪くて何が良い事なのか上手く理解していない。
だから喧嘩はよく始まる。
そこにミザワ少年がいた。
彼はいつも鳴き声を上げて泣いていた。
相手に上手く言葉を伝えられない事もある、しかし一番大きいのは相手に言葉負けする事だ。
ミザワ少年の両親は耳が聞こえない障がい者と呼ばれるそれであった。
なのでミザワ少年は上手く言葉で勝つ事が出来なかった。
1人の少女のリリちゃんはそんな泣き虫のミザワ少年と遊んでくれた。
ミザワ少年は幼稚園をごく普通の子供として生活する事に成功した。
次に彼は小学生となった。
小学生となったミザワ少年はとても単純馬鹿となっていた。
人の話を受け入れる。疑う事をしない、さらには勝手に理解してしまう。
それで誕生会がないのに誕生会があると間違って広めたり。
人気の玩具を持っているの? と聞かれて、その玩具を勝手に創造して人形だと思った事。それは車であったのだから。
幼稚園の頃からそうだが、父親が凄くサッカーが上手かった。
ミザワ少年は父親に何度もサッカーのプレイの仕方を教えてもらった。
全身が筋肉痛になる事など当たり前、父親がアマチュアの試合で活躍している所を見ると、ミザワ少年の心臓はドキドキしていた。
自分もあんな父親になりたいと思った。
それから色々とあった。
色々な人生経験を経た。
そして彼は小学5年生となった。
「ふぁああああ、眠た」
「また、ゲームしてたんでしょ」
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