積年の両片思いよ

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 だから、忘れようと努力した。  仕事も新しい「恋」も頑張った。  私の中での貴方の面影はぼやけつつあった。  もうほとんど思い出せない小学校の思い出と、同じくらいに。  ねえ、どれくらい経ったと思う。六年だよ、六年。  私だっていろいろ変わったのに。  私だって少しは大人になれたと思ったのに。  あの日から見なくなってしまっていたコミュニケーションサイト。  三年前に、貴方からメッセージが届いていたなんて、知らなかった。  短い文面。私の視界が、涙で滲んで。  どうしよう。どうしたらいい。ねえ。誰か助けて。  あの日、つまらない意地なんて張らなければよかったのに。  後悔だらけ。ガキだガキだって、貴方にはよく言われたよね。  最後まで私は、ガキだったかな。  ねえ、今でもそう思う?  きっと貴方は、そうだな、って言うんだろうな。
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