積年の両片思いよ

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 貴方と私は、随分仲が良かった。  会いたいと電話をすればすぐに会いに行けるような場所に住んでいたし、それに随分頻繁に会っていたし、話をしていたような覚えがあって。  互いに好きだ嫌いだ惚れた腫れた、なんて言うことは無かったけれど。  軽口で「付き合う?」なんて言ったこともあったね。  さすがにそれは無いって、貴方も言ったし、私も言った。  それでもきっと貴方は私のことを好きだったし。  私はきっと貴方のことを好きだったんだろうな、と思う。  それなのに、それなのに、どうして。
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