2:Don't approach.

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ピンポーン。 「・・・はい」 「あ、蓮見さーん、俺です、忽那です」 ブチッ 「あ」 ピンポーン ピンポンピンポンピンポンピンポンッ めげずにひたすら俺はインターホンを押す。 「(怒)・・・あんた、マジでなんなの・・・」 「あ、蓮見さん、部屋着も可愛いですね」 頭を抱えるという言葉そのままの蓮見さんがしぶしぶドアを開けてくれた。 「・・・マジ、消えてほしい、ここ女子寮なんだけど」 「あ~~!!閉めないで!俺っ行くところないんですよ!!ほら俺が騒いでたら他の部屋の人が出てきちゃうかもしれないし 、迷惑になるじゃないですか!!それに、階違いなだけじゃないですか、男子寮と。」 「うるっさい!あんたなんで私の迷惑は考えないのよ!!」 ドアを閉めたい蓮見さんと、なんとか転がり込みたい俺の攻防。 「でも痴話喧嘩だと思われたらっ」 「思わない!!変質者って言ってクビにしてもらうから!!」 「それだけはやめて・・・!!あ!!」 「?!なに?!」 「くすっ、蓮見さん、気ぃ抜いたらだめですよ」 「あ!!」 俺は蓮見さんの一瞬の隙を付いて、部屋の中に体を滑り込ませる事に成功した。 「うわっすげぇっ・・・!!広っ!!」 「もう!ほんとにあんたなんなのよ!!」 「俺、彼氏がいたんですけど、さっき帰ったら浮気してて相手とまさに真っ最中で。そんで2人追い出して荷物整理して、アパート引き払って、あ、まだ連絡しただけですけど、アパートにいたくないし、ひとりも寂しいし、あいつのこと考えるのもムカつくじゃないですか、それで出てきちゃったんで宿無しなんです。精神的に。」 玄関を入って廊下を進めば、突き当たった扉の先には広いリビング。 俺はきれいに片付けられているその部屋の端に荷物を置き、ジャケット脱いだ。 「そんなの知らないわよ・・・ほんと、何?入社してからずっと嫌がらせ?楽しい??ていうかなんで部屋知ってんのよ・・・」 蓮見さんは頭を抱え、ソファーにどさりと体を沈めた。 上下薄いパープルの部屋着、ショートパンツから伸びた細く白い足は無防備に投げ出されている。 恐らくシャワーを浴びたばかりなのだろう、纏めた髪はまだ濡れていて、化粧を落とした顔はやはり幼かった。 正直、可愛いとしか言えない。
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