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心配した娘婿が
私を病院に連れてゆけと
夫と娘をせっついたが
いつもポワッとしているのだと
相手にしなかった
こんな人達だったかと
夫と娘に思ったが
別に悲しくも感じなかったし
ただ娘婿に申し訳なく思い
ありがとうと頭を下げた
その頃から次第に
家事が手につかなくなり
共働きの娘夫婦と
洗濯物も畳めない夫との生活では
家の中が荒れた
私を咎める娘、それを咎める娘婿
娘婿との中を疑い出す夫
それを真に受け泣き喚く娘
疲れて家を出てゆく娘婿
修羅場とはこういう事かと
他人事のように遠くに感じた
そうして
娘婿が出てゆく際に
お義母さんは病気なのだと
病院に連れてゆけと
改めて夫や娘に言っていて
それを聞いた私は自分の病に
気付いてしまったのだ
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