初恋 ~遠い思い出~

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はじめのうちは家に帰ると 動くのがしんどいほどに疲れていた 柔らかい動きが多いのに こんなに疲れるものなのかと 彼女に話せば微笑みながら まだ無理な力が入っているからだと 教えてもらえた それからは頑張らずに ゆったりのんびり 動くようにしていたら 気が付けば気怠さはなくなり むしろ体操のあとは 家事がやりやすいほどに成っていた 彼女は私の報告を聞くたびに いつもの笑顔で 若いから覚えがいいのだと言ってくれた 夫や娘からおばさん扱いされていても 八十代の彼女からみれば 私はまだまだ若かった
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