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ある日の午前中
日常の買い物をしていたときに
駅前のアーケードで彼女に遭った
体操教室ではお互いに
動きやすいTシャツとスラックだが
この時彼女はアーケード内にある
高齢者専門の婦人服店の服を着ていた
年金生活者のために
５００円や１０００円で買える
シャツとズボンで知られていて
私もよく利用していた
彼女が着ていたのは
そう云う店の特売の投げ売り価格で
処分された物だったが
何故か彼女が着ると
清楚で上品な一点物にみえる
そう、彼女はとても上品だった
慎ましやかで少女のような人なのだ
ウットリとしながら
すぐそこの肉屋のコロッケの話をしたり
アーケードの入り口付近の
１００円ショップの
便利グッズの話をしたり
他愛もない会話をして別れ
何故かその日は
肉じゃがを焦がした
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