初恋 ~遠い思い出~

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教室に参加するようになった夫は 自分よりも年嵩の女性達から 若い若いと持て囃され 私と違い舞い上がっていた 何しに来てるんだと思いつつ 一人で楽しそうにしているので 私も好きにさせて貰うことにした いつも通り周囲の参加者と 当たり障りもない会話をし 彼女の姿を探す 見つけた彼女は 同年代の仲良しグループで いつものふわふわな笑顔を 咲かせて楽しそうだった 実はその少し前辺りから 私は彼女に近づくことが できなくなっていたので 優しく微笑む姿を 視界に捉えることが 密かな楽しみになっていた
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