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〜逢いたい〜
「あ、もしもし俺」
「ジェジュンか?」
「うん‥」
「やったな!やっと日本でも活動出来るな!」
「うん‥」
「どうした?‥なんか、元気ないな‥」
「ゆのぉ‥」
「ん?」
「逢いたいよ…」
「俺だって‥」
「いつ逢える?‥俺、もう限界だよ…」
珍しく弱気な俺の恋人
「‥何かあったか?」
「‥何でもない」
何でもないって、平気なフリをするのはジェジュンの悪い癖。
本当はダメだって、ジェジュンからのSOS
俺は、そんなジェジュンの悪い癖を知っている。何年つき合ってると思ってる?
喧嘩しては、別れたり、よりを戻したり‥そんな事がある度、俺らの絆はよりいっそう深くなるんだ
でも、今回は大分弱ってるみたいだな
声にハリがない
「ジェジュン、どこにいる?家か?」
「うん‥」
「ちょっと待ってろ、すぐ行くから」
「でも‥」
「大丈夫だって、ちゃんと変装して行くから」
「うん、わかった‥」
こんな時の為に、知り合いに頼んで幾つか変装用の服を用意してる
ジェジュンの家の近所までバイクを走らせ、公衆トイレでバイク便の制服に着替える。
家の前に来たら、ダミーの封筒を持ってマンションに入り込む
オートロックの玄関先で周囲を見渡し暗証番号を入力した
ピンポーンー
「はい‥」
「ジェジュン、俺」
「ユノ?」
「ああ‥」
ガチャリー
重々しく開けられた扉の先に愛しい俺の恋人がいた
間髪入れず、押し入るように抱きつきキスをしてやる
次第にジェジュンの瞳が誘うように潤んでくる
すると、どちらともなく互いの熱を奪うような貪るようなキスへと変化していく
「ん…はぁ…」
キスの合間に零れる甘い吐息が、俺を狂わせる
キスをしたまま、抱き上げベットの海に沈み込む
ニットを荒々しく脱ぎ床に投げ捨てると、覆い被さり、啄むようなキスの雨を降らせた
「ジェジュア、、//」
「ゆっの//」
ジェジュンのシャツのボタンに手を掛け脱がせながら首筋へと顔を埋めた
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