〜甘く果てしなく〜

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〜甘く果てしなく〜

世間はもうすぐクリスマス 街を行き交う人達もどこか足早に、幸せそうな顔して歩いている 玄関先に思い思いのリースやツリー、電飾の施された街並み、全てが幻想的で夜の闇を照らしている 恋人たちは肩を寄せ合い、頬を寄せて寒空の下いつまでも見つめ合って そんな光景を横目に家路へと急いだ 軍に遣えてから久々に纏まった休暇が取れたから、家に帰ってやりたいことがあった まず、掃除でしょ。それにたくさん溜まってるだろう手紙や書類にも目を通しておきたい。 ユノにも会いたいけど、休み‥かなぁ?休暇を取るって言ってたけど… 恋人の休暇すら分かってないなんてな、情けないよな‥ まったく、何年つき合ってるんだか… それでも、休暇中一日でも逢えればいいと思いながらも、自宅マンションのキーを解除した 真っ暗なハズの玄関から、明かりが漏れたかと思うと、瞬く間に愛しい人の腕の中に収められた 「おかえり…ジェジュン」 「ユノ… どうして?」 「お前にサプライズがしたかったんだ」 そう言って、唇が重なった 「ん‥っふ‥ぅ‥」 「ユノも休みだったの?言ってくれれば一緒に帰ったのに‥」 「それじゃ、サプライズになんないだろ?」 「あっは、確かに‥」 「ジェジュン‥会いたかった」 「俺だって‥」 再び重なった唇から、ねっとりと温かい舌に迎えられ一つになるように絡まると、どちらの物かわからない涎が唇の端から零れた 「ん・・ユノ・・焦りすぎ・・」 「だって、早くお前が欲しい」 ユノの手が尻に廻され撫でまわされると溜息にも似た甘い声が零れた 「も・・ぉ////」 この際、掃除も手紙も後回しでいいや・・なんて頭の片隅で考えていると、フワリと身体が宙に浮いた 「や・・・////ユノ!!重いから下ろして!!」 軍生活で増えた体重。そのほとんどが筋肉で 昔、あんまり鍛えるなってユノに言われた事を思いだし、筋肉で更に逞しくなった俺の身体を見て、ユノが幻滅しないか心配だった ジタバタ暴れてみるも、下ろしてもらえない 「俺だって、鍛えてるんだ。ジェジュンを持ち上げる事なんて朝飯前」 そう言って口の端をクイっと上げて悪戯そうに笑った
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