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〜spinning〜
ユノがテレビで、良いパパになりたいと言っていた
俺はショックだった…
ああ‥やっぱりなって‥
俺は結局、ユノとは結ばれないんだ‥
分かってた事なのに、悲しみがこみ上げてきてしまって、電話越しについつい声を荒げた
「どうせ、俺は子ども産めないもん!俺なんかとさっさと別れて、女の人と結婚すればいいじゃん!」
「なぁ…ジェジュン、いい加減機嫌なおしてくれよ…あんなの社交辞令に決まってるだろ!」
「サヨナラ、ユノ‥」プッ‥プー‥プー‥
一方的に電話を切り、スマホをベットに投げ捨てて、夜が明けるまで泣き明かした‥
ユノは優しいから、俺から離れないときっと別れない
俺がいくら愛しても‥愛の結晶は残せない
ごめんね‥ユノ‥
俺を愛したばっかりに‥
俺には普通の幸せ、ユノには与えてあげられない‥
どうして、ユノを愛してしまったんだろう‥こんなに苦しいなら、初めから愛さなきゃ良かった‥
電話を切ってからも鳴り続けてる、スマホの電源を落としてベットにうなだれた
はぁ…ユノに会いたい
俺の心は矛盾してる
頭の片隅では解ってる…でも…俺はユノから離れられない‥
ガチャー
「ジェジュン!」
「…ユノ」
俺が、ベットにうなだれてるとユノが合い鍵で部屋に入ってきた
俺の顔を見ると、困った様な顔をして抱きしめた
「ジェジュン…俺は、おまえ以外の誰かと結婚する気なんてないよ?いつも言ってるだろ?」
「でも…俺‥子ども産めないよ?」
「知ってる‥産まなくても、パパにはなれるよ」
「え…?」
「そりゃね‥俺とジェジュンの子どもだったら、嬉しいけど‥そんなの問題じゃないんだよ‥血は繋がってなくても、二人で子どもを育てることは、出来るだろう?」
「でも…」
「俺がお前と、一緒に居たいんだ‥お前じゃなきゃダメなんだよ‥俺の言ってる意味分かるよね?」
「うん…ユノ…」
「ジェジュンア…」
ユノも俺と同じ気持ちだったんだね‥でも時々、不安になる
テレビや雑誌、ユノの言ってる事が社交辞令だと分かっていても、やっぱり頭の片隅で色々考えてしまう‥俺の悪い癖
そんな俺を諭す様に、キスの雨を降らせた
「ジェジュン…愛してる」
何度も呟きながら…
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