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祖母は私の生活態度に見かねてしまい、義理の兄貴である従兄夫婦の家に私は預けられてしまった。
しかし従兄夫婦の家庭では決して嫌な顔はされず、むしろ兄貴とそのお嫁さん、5才の小さな娘さんも私を歓迎してくれた。
兄貴のお嫁さんは私が中学生の時から知っていて当時から仲が良く、"ナギ姉ぇ"と慕い続けている。
夫婦の間に生まれた5歳の娘さんは優奈ちゃんで、愛称は"ユナ"。
当然、ユナは私が住み始めた日から"お姉ちゃん"と呼び、仲良くなった。
そして兄貴である関崎圭一の事を、お嫁さんは"ケイちゃん"、私は"ケイ兄ぃ"と呼んで慕っている。
2階建て35坪の巨大な新築のひとつ屋根の下。
こうして私は高校3年にして、ひとつの家庭に居候する事になってしまったのである。
・・・部活が終わり、進路も決まらず、バイトもせず、遊び呆け。
自由になった筈の私は、本来の"自由"という意味とは何か・・・その問いに駈られ、空虚さが心に空けた穴を、知らず知らずに広げていた。
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