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「それ、ホントに中二の時で良かったね……」
「そう! ホントそれ! やー、さすが瑞希くんは察しが早い。これが中三だったらホントもう、学祭の思い出が全部地獄よ。地獄変よ」
「……それはさすがに」
縁起でもないので、そこまで言われるとちょっと困る。
でも、クラス全員が神妙な顔つきになりそうな展開が中学生活最後の学校祭で起きるなんていうのは、どう考えても悪夢だっただろう。
聖歌のおかげでボクが話を向けられるということはなかったので、その辺はありがたかった。
だけど、聖歌がそれを意図して話を振ったのかどうなのかは、結局それぞれの家へと帰り着いてもなおボクにはよくわからなかった。
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