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「お前、スゴくね!? 出そうな問題当てるならともかく、一問まるごと当てるとかさ!!」
「たまたまだよ、たまたま」
ある程度は予想の範疇だったから言ったけれど、とりあえず面倒なのでそれくらいで流しておくことにした。
「次回も頼りにしてますぜ、海江田センセ」
「やめれ」
そこまでの信頼を受けてしまうと断りづらい上に、成果を出さないといけなくなるじゃないか。
これでも自分の解答だけで手一杯なのに――。
「おつかれーぃ」
「祐樹もおつかれー」
「……おう」
お次に寄ってきたのは祐樹だった。
彼も大輔ほどではないにしろ、ゴキゲンだった。
昨日の数学終わりのげっそり感とは全く違う。
心のゆとりのようなものも感じるくらいだ。
「どーよ?」
「そりゃあもう、大輔と同じだ」
「……やりますなぁ」
「いやいや、お前さんには敵わねえよぉ」
ふたりでめんどくさそうな寸劇を始めた。
どうせやるなら大輔の席でやってくれないかなぁ、なんてことを思っていると、祐樹ががっしりと肩を抱いてくる。
暑苦しい。
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