空き缶から始まる恋

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空き缶から始まる恋

「ふぅ、今日も疲れたなー」 はじめまして斉藤瞬です。 普通の平凡でどこにでもいるようなサラリーマンやってます。趣味もない僕は定時に仕事が終わり駅前のスーパーで買い物を済ませて帰り道の公園を歩いている途中だったりします。 ガサッ―ガサッ 「ビクッ、、、、、な、何!?」 ―んっ、あぅ、あぁん♥ 「~~~~!!!?ど、どうしよ!!遠回りして帰ろうか…で、でも違う道は遠いしく、暗くて怖い(泣)何も見ずに走って行けば大丈夫だよね!!頑張れ僕!」 (僕は何も見てない見てない見てない見てない見てない…) ―タッ、タッ、タ…ゴロッ!! 「うわっ!!!」 ―どてーーーん!! 「うへぇー、、うそでしょぉ!!痛いよぉ(泣)もぉ、僕何してんだろ、早く行かないとやば…い…へ?」 ―んん!あぁ、ああん、うぅ♥ 顔を上げた目の前では思っていた通りの、、、いや、少し違う行為の真っ最中だった。 「ご、ごめんなさいいぃぃぃいぃいい」 ピューーン・・・ (み、み、み、みちゃった!!男同士ぁゎぁゎゎ…そ、そういうのもあるんだ…じ、じゃなくて!!と、とりあえず帰ろう) 僕は走った。 過去最高速度だったと思う← だ、だって、追いかけてきたらどうするんだよぉぉぉ(泣) 失礼。結果的には無事に自宅にたどり着き今日見たことは忘れることにした。 「さ、明日も早いし寝よう!!さぁ、寝よう!」 side:??? 「あん、んん、、んぅ?ちょっとぉ、何でいいとこなのにやめるのぉ?」 「ん―?今の子みたかぁ?ウサギみたいでちょーかーいかったぁー!」 「はぁ、顔真っ赤にさせてたねぇー?どしたのさ…ストライク?」 「ドストライク~!!ちょ~俺のにしたいぃ!」 「うわぁ…本気だよー。あの子かわいそうに、、、」 「ちょ~カワイガッテあげるのにぃ!追いかけたら捕まえられる?」 「僕はそのカワイガルのイミを知りたくないねぇ~。追いかけても無理だよーここは僕に任せてぇー!仕事仲間の初恋の協力したげるぅ~」 「ほんとぉー!?やふぃー!早く、早く話したい~触りまくりたい~鳴かせたい~」 「すとーーーっぷ!!無理矢理は脳内までねぇ~」 「ちぇ~」 side:end 「おにーさん、ちょっといいですかぁー?」 あの日からしばらくたった。 あの公園には近づいていない。いや、正しくは恐くて近づけないだけ← 今日も仕事終わりに買い物していつものように遠回りして帰ろうと店を出た。ここまではいつも通り。いつもと違うのはここで話かけられたこと。この少年は誰だ?どこかであったかな?どこだろ… 「おにーさん、きいてるー?おーーぃ」 「あ、は、はい。あの失礼ですが…」 「僕、覚えてないのー?まぁ、暗かったしねぇーはい、これ名刺ーー」 「佐木遊馬…AV男優!!?え、えっと初対面ですよね?人違いかと…」 「この前公園でやった撮影の時おにーさん覗き見したでしょー??」 「公園?撮影?・・・っ///」 「あ、思い出してくれたーー?」 「す、すみませんっ!撮影だったんですね!あ、あれは決して覗いていたわけではなくて…その、あの公園が帰り道でして…えっと」 「あははwいいよ、いいよ気にしてないもーーん!それより今から時間あるーー?」 な、なんだ?確かに明日は休みで今からは特に何も用事はないけど…なんとなく、なんとなくだけどここで「時間ある」って言ったらダメな気がする。ど、どうしよう。 「おにーさん?」 「は、はい。あの、あのですね、明日は朝早い出勤でして今日はちょっと…」 「あれれー?おにーさん明日休みでしょー?もう、正直に暇って言ってよ~」 ちょ!なぜ僕のスケジュールを知ってるんだ!?どうしよう… 「あ、あれ?休みだったかな?ちょっと疲れてるみたいだから今日は早く休もうかな…アハハ」 「てことは用事なしっていうことだねー?わーい!連行けってーーい!」 「ちょ、ちょっとまってぇぇえぇーー」 このあと遊馬君の車に強制的に乗せられた僕は仕事の疲れから眠くなりいつの間にか眠ってしまった。僕のバカ!!! side:??? 「ふふふ~ん♪」 今日はやぁーーっとおにーさんに触れ…会える日wwほんっとに遊ちゃんには感謝感謝! 「今日の夜におにーさん連れてくから~楽しみに待っててねぇー」 あぁーーーはやくーーおにーーさーん!! 今日の夜は寝かせてあげられないなぁーwww ふふふ♥///楽しみぃw 帰りにお酒買ってかえらないと~あ、ローションとコンドームも新しいの用意しないとーふふww最初はどっろどろに優しくしないと♥あぁーーおにーさん!きっと、ちょーーかいんだろーなぁ!! 早く――夜になれ~ side:??? end 「あ、あの、あの遊馬君、どこに行くの?」 目的地に到着したのか、車から降りた遊馬君はい「い~から、い~から」と言って僕の腕を引っ張ってエレベーターへ…押したボタンは最上階を示しているー… え、ちょ、えぇ、最上階!!? ほんとヤバィとこじゃないよね?どしよ…今からでも逃げる?いや、無理だって!! ポーーーーン 最上階についてしまった!!!高級感あふれすぎてるフロアを見た瞬間、本格的に不安になってきた。遊馬君はまだ僕の腕をつかんだまま歩きあるドアの前で止まった。 「おにーさんついたよ~」 「へ?ここ?遊馬君のおうち?」 「んーん、友達のおうちー」 「と、ともだち?なんで僕も?」 「ま~まぁ、とりあえずはいろ~ね~」 「ちょっ・・・・」 遊馬君はカードキーで中に入り僕を掴んだままどんどん進んでいく。扉をあけてリビングらしきところにきた。どうやら本当に普通の家みたいで少しホッとした瞬間 「おにーさん!!会いたかったぁ~!!」 突然、本当に突然!後ろから抱き着かれた。ちょ、誰?痛い、痛い、絞め殺される!! 「ちょっと流ちゃーん!おにーさん死んじゃうよー」 「あ、ご、ごめん、、、やっと会えて嬉しくて、つい」 つい、で殺されてたら命いくつあってもたりませんよ… ところでこのイケメンは誰なのかな… 「あ、の、初めまして…ですよね?僕は斉藤瞬といいます」 「俺はねー、木崎流でーす。よろしくねー瞬さん」 「ちなみに流ちゃんは僕の仕事仲間だよーん」 「てことは、AV男優?」 「ぴんぽーん!ちなみにあの公園での僕の相手でーす」 「相手って…///」 「瞬さん真っ赤、ちょうかーいい!!」 「いたたたた…」 流君と遊馬君は仕事仲間…僕は?なんで呼ばれたんだ?僕が見ちゃったから?その…あの…撮影を/// 「あ、の僕はなんでここに連れてこられたのでしょうか?」 「俺がね瞬さんと飲みたくて遊ちゃんに頼んだのー」 「公園でおにーさん見てから会いたかったんだって~」 「会いたかった…?」 「真っ赤になってかーいかったからぁ~」 あぁ、なるほど。からかいたかったのか。年下に遊ばれる僕って…泣 「瞬さんお酒だいじょーぶ??」 「え、あぁ、まぁ、少しなら…」 「おにーさん!今日は呑もう~」 なぜか僕はこの二人と飲むことになった。今から買いにに行くのかと思ったら流君がたくさん用意しててすぐに宅呑みが始まった。 「あ、のね、僕あまりお酒強くなくて…」 「そっちのが助かるよ~」 「こら、流ちゃん!!安心しておにーさん。ここに泊まればいいよーん」 「えぇ!そんな迷惑な…」 「瞬さんのお泊りは決定事項ですよ~」 「流ちゃん!!」 「なんか、ごめんね…」 お酒は好きだけど僕はあまり強くないので帰りが心配だと伝えると流君のテンションがなぜか上がりお泊りが決定してしまった。僕達ほぼ初対面なのに…これは呑むしかなくなってしまった。 ん?なんだろ、すごく温かい。特に、何か下の方……、「んっ....んぅ?んん!?「あ、おにーさん起きた?」エ!?」 「う、うん?ちょっ、とそのまま話さないでっ」 「きもちーでしょ?」 今僕は、全裸でベッドに寝ている。し・か・も!流君が僕の股間をく、口に銜えて!!途中で眠ってしまったかもしれないけど、この状況はどういうこと? 「まっ、て流く、ん。も、イキそ。は、なして、、、」 「ひゅんさん、ほのままいっていーよ」 「や、だやだっやだ、しゃ、べらな、、で、、、あぁ!!」 遊馬君は用事で帰ったらしく僕と流君の二人だけしかいない。脱力感で動けない僕を気遣いつつも流君は何やら怪しい動き。も、もしかして 「流く、ん?もしかして・・・」 「瞬さんは力抜いててね~、俺、プロだから。」 「いや、ほら、ね?まだあったばかりだし、、ね?や、やめよ?」 「今から何回もするから大丈夫!!」 「なにが!?ああぁ!まって、きもち、わる、、くるしっ」 「ん~?どこかな~」 「な、に、、んんぁあ!や、めっ、そこっ」 「みっけ!瞬さんきもち~?」 それからどれくらいの時間がたったのか。流君はそこばかり押してきて、僕は喘ぐのみで・・・。とにかく死にそう 「りゅ、く、、も、やめっ、、て」 「ん~、そろそろ俺も辛いし、うん!」 お尻から指を抜いてくれてほっとした僕は完全に気を抜いていた。 「ああぁ!!んんぅ、ぅ、、ぅ」 「はぁ~、やっと瞬さんと一つになれた~、嬉し。」 「くるしっ....ちょ、まって、まだ、うごかな、、いで!ああぁ、あ、あぁ」 流君のモノが僕の中に入ってきたかと思ったら、いきなり律動が始まって本当に死にそう。流君に抱きしめられ、激しく責められ僕はただただ喘いでいた。 「瞬さん、大好き。」 優しいキスとともに聞いた囁きを最後に、僕は意識を失った。 目を覚ました僕が見たのは、謝罪しつつ泣きながら僕の体を拭く流君の姿。僕が起きたことに気づいて泣きながら告白された。そんな姿にキュンときた僕は、怒る気になれずそのまま抱きしめて頭を撫でてあげた。 「僕も好きです。」
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