エピローグ

4/4
前へ
/34ページ
次へ
 花嫁役をやった御門凪は第三部隊では多才で、シナリオ制作や、演出もするため、芸術部隊にも籍がある。  性格があまりに子供っぽく、昇格させてやることができないのが塔吉郎の悩みの種だった。  被害者だった君崎真琴は助かった途端、緊張の糸が切れてしまい、最近では食事もとれずに滾々と眠るようになった。  そのままでは死んでしまうので、ブルーフェニック医療部隊が三年間のサポートに入った。  真琴は意識がないわけではない。  彼女が起きている時に塔吉郎が話を聞いてみたところ、子供の頃ペットシッターに憧れていたらしい。  塔吉郎が彼女にブルーフェニックスの中のセラピー犬育成係の存在を知らせると、彼女はなりたいと言って喜んでいた。  医療部隊の次は社会復帰サポートが活躍しそうだ。 (終わり)
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加