プロローグ

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あーやっちゃった。 わたしとしたことが・・・ 目が覚めたらそこはカラフルなガラス張りの天井で・・・ 横には社内一のイケメンと呼ばれる男が規則正しい寝息をたてていた。 起こさないようにそっとベッドから出て時計を見る。 6時・・・ 今からなら一回家に帰ってシャワーをあびる時間もある。 昨日の夜着ていたわたしにしては派手な服を着こみ、バッグを持った。 ここ、ラブホだよね・・・ 五千円でいいかな? 財布からお金を出し、テーブルの上に置いた。 部屋を出る前にもう一度だけその男のほうを見た。 まだぐっすり眠っている。 長いまつげ・・・ イケメンは寝ていても様になってる。 昨日の記憶が頭をよぎる。 一度きりのこと・・・ この男にとってわたしと寝たことなどとるに足りないこと・・・ フッと自嘲気味に笑うとわたしはそっと部屋を出た。
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