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 それにしても、ブログの中での秀は完璧にひょうきんなお兄さんである。  クラムボンの話は覚えていない。  鼻くその話も、もちろん自分では覚えていないが母が繰り返し語っていたのでそんなことがあったことは知っている。  習字のうんこ事件は、帰ってきて憤怒する雪子の話を聞いて、母親が腹を抱えて笑っていたのを思い出した。  ――あれは、授業中に書いて、担任に怒られたんだよなあ。  日々、小さな面白いことやくだらないおかしいことがあったのだ。  そういった日常は、雪子がいない世界には存在しないのだろうか。  ついで、ニットとなる人物について考える。
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